昨日は明治神宮歌会へ

 今日の午前中はここ数日続いた猛暑が少しやわらいだ。お昼過ぎから陽射しが強くなった感じがするが、それでも昨日よりはしのぎやすい。
 昨日の日曜日は午前中からぎらぎらした陽射しが照りつけた。雲一つない青空は眩しくて正視できない。そんな中、月に一回開かれる明治神宮歌会にでかけた。最寄りの駅まで歩くと、それだけで体力を使い果たしそうな気がして、バスを利用して駅に出た。
 JR原宿駅を降りて、鳥居をくぐり参道に入ると少しだけ暑さがやわらいだ。といっても空気が湿気を含んで重たかった。
 講師の方が出された兼題は「地球」。暑さでぐったりしていた私はこの題を見てしばらくぼーっとした。この題を歌に詠む気力が出てこなかったから。少したち気を取り直し、ノートを出していくつか考えた。
 この暑さの中、会に出席された方は70名あまり。歌に賭ける思いが伝わってくる。一人一首を提出するのだが、地球温暖化や戦争が絶えない地球の現状、未来を憂え、憤る歌が多いように感じた。地球儀を詠んだ歌も多かった。
 天・地・人の優秀作に選ばれた歌をご紹介したいのだが、人様の作品を無断で掲載することはできないので、わたしが作った拙い歌を書き記す。

 屋根上の月昇りゆく夕暮れに回る地球をしみじみ思ふ
 今日明日の事にいそしむ明け暮れに千年先の地球ふと思ふ
 たくさんの命が棲まう地球ゆえわがもの顔の人間こわし

 先生から最後に、短歌がうまくなるための方法を教わった。たくさん歌を作って推敲すること。他の人の歌をたくさん見ること。歌作りを持続すること。
 選歌の基準はこう述べられた。与えられた主題を読み込んでいるかどうか。声に出して読みやすいかどうか。

 歌会の最中に雷鳴が轟いた。窓から見える景色が煙ったようになり、激しい雨が地面をたたきつける様子が見えた。雷雨は短く会が終わる頃には雨はほぼ止んでいた。会場を出ると、雨水をたっぷりふくん神宮の森から蜩の声が聞こえてきた。森のあちこちに蝉がいるようで、どこかで鳴くとその声が波のように森を渡り、その声に呼応するように他の場所で鳴いた。森の中を蜩の声の波が移動するのが見えるような気がした。


神宮の森で見つけた藪茗荷(やぶみょうが)


今日の朝5時半ごろの空
柴犬レオとよく散歩した川沿いの桜の木の上に
夏雲がぽっかり浮かんでいた