炎天の空のもと、梅の天日干し二日目

 いつもより朝寝坊して起きた。起きていちばん気になるのは空模様。すぐカーテンをあけて見上げると晴れていてよし!と思った。

 弟が朝から車で別宅に向かったので8時過ぎには駐車場が空いていたが、二日目の梅干しを干したのは9時過ぎ。もうかんかん照りといってもいいほど。雲が少なく昨日より陽ざしがだんぜん強い。

 梅酢に漬けた梅はしっとりとしている。だがこの陽ざしで遅かれ早かれ皺が寄ってくるだろう。

 梅干しを干す準備をしているとき、お向かいの奥さんが朝の二度目の散歩をするときに会い、しばらく話した。犬が陽ざしの強さが嫌なのかなかなか歩こうとしない。奥さんは前に飼っていた犬と違ってこの犬はとても甘えん坊でかまってほしくてたまらない性格という。

 お向かいの家が前に飼っていた犬は老犬ももこが亡くなる少し前に他界した。わたしの母が元気なころからいた犬で、母も道で会うとかわいがっていた。ただ、わたしの記憶ではそんなに人なつっこい性格ではなかった。

 今飼っている犬はわたしの姿を見かけると近づこうとするし、目線をあわせて話しかけると手をかけてくる。犬にもいろいろな性格があるのだなと思い、柴犬レオや老犬ももこのことを考えた。

 レオがわたしを大好きだったこと、ももこのやさしい性格をいつまでも忘れない。

 梅干しをひっくり返すためにお昼過ぎに駐車場に出た以外はずっと家にこもっていた。

 昼食後は居間のエアコンの冷えた空気がほどよく流れてくる仏間で昼寝をした。梅雨の間のように廊下で昼寝をするのは暑くて無理になった。

 昼寝から目覚めると4時半だった。がばっと起きて、広縁の掃き出し窓から空を眺めた。あいかわらず晴れている。

 駐車場に行き、日陰になっている笊に載せた梅干しを引き上げた。今日は梅酢に漬けずに笊に載せたまま、家の中に置いておく。