雨の中、いけ花教室にでかけた

 
 朝は雨が止んでいる時間もあったが、時間が進むにつれて雨足が強くなった。お昼過ぎは雨はそれほどでないが、風が強かった。夕方になり、風雨とも強く、外に出たくないような荒れた天気、春の嵐となった。
 午後早い時間なので、月に2回のいけ花教室に行った。今日の花材は珍しく枝ものがなく、花と葉っぱの組み合わせ。黄色のピンポンマム3本と紫色のスターチス2本、白い小花の孔雀草が2本、モンステラの葉1枚。
 いつものような中心となる枝がないので、新生け花風の活けこみと先生がおっしゃった。どちらかというと、フラワーアレンジメントに近い。モンステラの個性的な葉で動きを出し、丈を短くした花を葉っぱの方向に沿わすように活け、全体を花で埋めるように活けていく。花の方向や高さで変化を出しながら。黄色のピンポンマムが青紫色と白の小花の中から浮かぶように顔を出す。
 雨の中、花を持って家に帰るが、暗い家の中に柴犬レオの姿がないことが、じわじわと心にしみてくる。雨足が強くなった庭を眺めながら、レオがいたときもこんな雨の日がたくさんあったし、レオがいなくなってからもこういう雨の日は何回もあったと思った。とつぜん、こみ上げるものがあり、嗚咽した。涙がどわーと出た。長くは続かなかった。電話がかかってきたこともある。気持ちは切り替わった。が、レオのいない寂しさが消えたわけではなく、心の奥にすーっと引っ込んだ。また何かのきっかけで嵐のようにわたしを襲うかもしれない。


モンステラの葉っぱがきいている
ピンポンマムの黄色とスターチスの紫、孔雀草の白・・・・・
わたしの好きな配色
春の花壇も基本的にこの3色を使う