天気予報がはずれた日曜日

 日中気温が上がるという予報はあたったが、午後から雨が降るという予報は見事にはずれた。風は強かったが、身構えるほどの強さではない。
 午前中、風が強いので柿の実を少しだけ取ってやめた。午後になり風もさほどでなく雨も降らず、鳥たちが集まって騒がしいので再度柿の実を収穫した。高枝剪定バサミにノコギリの刃を付けて、木の上の太めの枝ごとゴシゴシ切り、小枝についた柿の実をまとめてとった。一昨年は、一個づつ実をとっていたので格段の進歩(?)かな。、
 午前中、花壇や植木鉢の植え替えに必要な花苗を今日こそ買いに行きたかったが、天気が崩れるなら止めておこうと思い、中止。結局、夕方近くになり、晴れ間が出てきたのでわりと安い苗が手に入る花屋さんへ車で行った。
 空模様に振り回された一日だった。ただ、午前中でかけなかったので久しぶりに家に来た弟に会えたこと、旅行のお土産と収穫した柿の実を渡せたのはよかった。弟はリンゴを持ってきてくれた。いつももらうばかりでは悪いなと思っていたから。
 弟はわたしの部屋にある柴犬レオの仏壇の前にしばらく座って、レオのことを偲んでくれた。11月15日で亡くなってから5カ月になることを伝えたら、6月に死んだのかとぼそっと言った。
 夕方、車ででかけた帰り、駅前に寄り朝食用のパンを買った。夕闇がしのびよるこの時間に、レオがいたとき、よくスーパーマーケットまで買い物に来たことを思い出した。あのときはレオが食べそうなものを買って、急いで家に戻った。それでも街の夕景は目に入り、葉っぱを落したハナミズキの木が黒っぽいシルエットとなったのを眺め、冬の訪れを感じたものだった。今日はハナミズキの街路樹をしみじみと眺めて、レオがいた昨秋のことを考えた。空の上のほうに上弦の月の影が出ていた。月もレオとの思い出につながり、胸がきゅんとなった。


葉をおとし、赤い実が目立つハナミズキの木