夜中に雨が降った翌朝、図書館に足を運ぶ

 睡眠のリズムはだいぶ落ち着いてきて、1時間おきに目を覚ますことが少なくなった。3〜4時間眠って目が覚め、わりとすぐまた眠りに入ることができるようになった。日が短くなる季節に向けて早くても5時くらいに起きるようにしたいが、4時ころに目覚めることが多い。
 今日も4時過ぎに目が覚め、しばらくうだうだしていたが眠れないので外に出ると小雨がぱらついていた。庭の木々は雨水がしたたっているので、夜中、かなりの雨が降ったようだ。
 日中は晴れて蒸し暑い。ただ、風があり、さわやかに吹きわたる。
 午前中、借りていた本の貸し出し期限が過ぎたのと、予約していた本が届いたという電話があったので、八雲中央図書館に車で行った。ここは2008年から翌年にかけて、柴犬レオを車に乗せて何回か足を運んだところ。まだ元気な頃はレオと車でいろいろな公園や、犬も入れる飲食店、ペットショップなどによくいっしょに行ったが、今いちばん印象に残っているのが八雲中央図書館があるパーシモンという複合施設だ。あの頃は母亡き後の心の痛手を抱えていて、しかも父が病気になり、医師の訪問診療や看護士さんのケアで自宅療養するようになり、強いストレス状態の中、レオと寄り添うように生きていた。
 ただ楽しいだけの思い出ではないがそのほうが心に残るようだ。この図書館に来ると、あの頃のレオやわたしを振り返り、レオがいてくれてどんなに助かったかといつも思う。
 今日はいままで借りていた3冊の本を継続して借りられるように手続きし、さらに新たな本を3冊借りた。鶴田静さんの『宮沢賢治の菜食思想』と筑摩書房の宮澤沢賢治全集2巻である。宮澤賢治全集は、若い頃に詠んだ短歌がおさめられているものと、童話がおさめられているものを選んだ。「春と修羅」という詩集も読みたかったが、そんなにいっぺんに読み切れないのでまた別の機会にすることにした。この2巻だって、ぜんぶは読めないのではないか。
 図書館で本を借りた後、レオと2回だけ入ったことのあるテラス席のあるレストランに入り、ランチを食べた。真っ青な夏の終わりの空がまぶしく、芝生の緑が輝いている。こうしてわたしは生きているがレオはいないと思った。亡くなった人たちは青い空を眺めることはできないのだろうか。他界し、いっしょに青空を眺められなくなった人たちとレオのために、青空をゆっくりと眺めた。


午前中、図書館に行く前に、今年の春の花壇を彩ったビオラのタネをまいた。ティッシュパーパーにくるんでテーブルの上に置いていたタネのほとんどを
間違って捨ててしまったので、残っているタネは少なく、発芽するかどうか心もとない。柴犬のレオがまだこの家にいた頃、チューリップやヒヤシンス、スイセンなどの球根花が咲いていた頃の花壇に植植えられていたビオラなので、なんとか芽を出し、育ってほしい。


風車のような形をしたニチニチソウとカラミンサ


昨年の秋、タネまきをして12月初めに花壇に定植したカンパニュラ
株が大きくなったがこのまま二度目の冬越しをして来春、花が咲くのだろうか
冬の寒さをこの大きな株のままで越せるのかどうか心配だ