桃の葉が病気になった

 庭木は勢いよく葉を展開させ、わたしのため息を誘う。特に桃やスモモ、梅の果樹の葉が目立つ。だが桃の木は、例年、縮葉病をという葉が赤く膨れ、縮れる病気にかかるが今年もその病気が出てきた。
 今年こそ早めに薬を散布して、病気を封じ込めようとしたが、薬をほどこすのが数日遅かった。ビスダイセンという粉末の薬を水に溶かして散布するのだが、この薬は病気が出てからでは効果がなく、症状が出る前に使わないといけない。消毒剤のようなものだ。この病気は発生してから効く薬はないようだ。
 ちょうど薬を散布するとき、風が強い日や雨の日が続き、遅れたら葉が伸び始め、もう病気にかかっていた。新芽のときに散布すればよかったのだ。
 見た目がよくないし、このままにすると病気の葉っぱが落ちて、木の体力が落ちる。今日は病気にかかった桃の葉を取り除き、同時にたくさん生っている桃の実を間引いた。日当たりの悪い場所の実や小さい実など、もぎとり、1割くらいを残すようにした。つまり、ほとんどをもぎとった感じ。
 病気の葉っぱは一枚でも残っていると伝染しそうなので、目を皿のようにして症状が出ている葉っぱを探した。三本あるうち、一本だけなんとかやり終えた。大きな枝もノコギリで切り落とし、風通しを良くした。
 いちばん日当たりのいい場所に植えた桃の木は、今日は手が届く範囲内の作業にとどめた。かなり太い枝を切り落とすつもりなので、一日仕事になりそう。
 もう一本の桃の木はスモモの木にはさまれ、日陰になり、実がたくさんなっているがどれも小さくてぜんぶ間引きたいくらい。最初植えた時はモモもスモモも小さな苗だったので、こんなに大きくなることを想像できず植えたのだが、今になると一本くらいなくてもいいような気持になる。

 今日も朝から晴れて、日差しは初夏を思わせる強さ。8時過ぎに起きた老犬レオを駐車場に連れ出すと、ブロック塀に寄りかかり、伏せ姿勢で動かない。近所の話し好きの女性と立ち話をしながら、レオのことが気になってしかたない。日差しが強過ぎるように感じた。その女性はこの時期ならまだ大丈夫というが、そう思えなかった。少したち、レオの息遣いが早くなったので話しを切り上げ、レオを抱いて家に戻った。口をあけてハアハアしているので、風が通る部屋に寝かせ、後ろ足の付け根と、脇の下に水道水にひたし絞ったタオルをはさんだ。体温を下げるとき、この場所を冷やすのがいちばん効果的と聞いた憶えがあった。
 しばらくは呼吸が早かったがだんだん落ち着いて眠った。1時間ほどで目を覚ました時、喉がかわいているだろうと思い、うすめた牛乳を飲ませようと器を口のそばに持っていったら、鼻から器にダイブする勢いで飲み始めた。鼻を牛乳に突っ込んでぶくぶくするほどの勢い。よほど喉がかわいていたのだろう。
 これからの季節、外に連れ出すときは、すぐその場で水分が補給できるようにしようと思った。家の前なら水を入れた器を持って行き、用水路沿いに行く時はペットボトルに冷たい水を入れ、器も持って。

日当たりのいい場所のモモの実
間引いて大きいものだけ残した

ちょっとピンボケだが、これが病気の葉っぱ


これは白いアイリス?それとも黄色いアイリス?