昔の写真を見直したら

 今朝は庭全体が凍りつくような冷え込みだった。一昨夜と昨夜、どちらも老犬レオは深夜起きたことは起きたが、早い時間(0時から2時くらい)に一度起きて、その後は(数回眠る場所を変えたが)ほとんど眠っていたので、レオもわたしも落ち着いて眠れた。
 ただ、レオはあまり調子がよくなく、興奮状態になると狭い隅に入り込み、前足で空を引っ掻いたり、テーブルの脚の回りをくるくる回ったりする。足元がおぼつかなく、よく引っくり返る。昨夕は、レオの泣き声だけが聞こえるので、あちこち探し回ったが姿が見えず、掘りごたつの中に落ちていた。炬燵布団を上にあげ、レオを引き上げとうとしたができない。昔、火入れした炭やたどんを入れていた四角いくぼみに入り込み、必死に出ようともがいている。
 しかたなく、炬燵の上の部分を取り外し、わたしも掘りごたつの中に入って引き上げた。電源は入っていなかったので熱くはなかったと思うが、もしわたしの留守中だったらと思うとぞっとした。これで落ちたのは2度目だ。前はすぐレオを引き上げることができた。
 身体を思うように動かせず、危ない所に入ったり、落ちたり・・・・本人もあせるだろう。もがけばもがくほど、炬燵の奥にはまってしまったようだ。もがき暴れるので助けるのも大変だった。
 レオが夜は比較的落ち着いていたので、二晩続けて6時間くらいは眠ったが、昨日はかえって疲れがどっと出た。レオも早く起きたので、午後から出かけようと思ったがからだが外出を拒否しているようだった。素直にからだの言うことを聞いて外出をとりやめた。今日は、昨日ほど疲れが残っている感じはなかったがやはり、家にいた。
 庭木の剪定を少しした。昨日は3メートル弱の高さのザクロの木を剪定した。枝に細い棘がある。ザクロの隣には、猛烈な棘のある柚子の木があるので、棘に刺されないように用心してすすめた。
 今日は樹高の低い梅の木を剪定した。樹形を整える程度の軽い剪定だ。花芽の付いていない枝を切りつめた。うっすらピンク色を帯びた白い花が咲くが、つぼみは紅色で、その紅色の先が割れて、薄緑色の花びらがのぞいていた。着々と開花に向けて、準備している。
 剪定が終わった後、昔撮った写真をパソコンで見た。昨年枯れた現代バラ”ステファニー・ド・モナコ”の写真を探すためだ。なかなか見つからなかったが、とうとう見つけた。このバラにもこんな元気な時もあったのか、となつかしかった。
 昔の庭の写真を見ているうちに、庭木が信じられないほど大きく成長していることに驚いた。特に、父が9年くらい前に新たに植栽したところは、まったく違う風景に変わった。昔といっても、写真を撮ったのは2006年だから7年前。夾竹桃もモモの木も、スモモの木も、ベニカナメも、すべてがコンパクトで背が低く、庭には光がいっぱい降り注いでいた。
 父が手入れしていたツツジやサツキは、いまより花つきがいいものが多い。7年前にあったのに今はなくなった花もいろいろあることに気づいた。鉢植えの西洋シャクナゲや、ハナカイドウ、オールドローズなど。ツゲの古木も枯れた。
 やはり、父が花木を、わたしが草花を中心に手入れしているときのほうが、庭はきれいだった。
 ある一枚の写真には、草が一本も生えていない、きれいに草取りをした庭の通路が写っていて、父ががんばっていたんだなと感慨深く見た。2006年は父に庭の手入れが出来るだけの体力がなんとかあった最後の年。翌年は手入れがおろそかになり、草も伸び放題(特に裏手の方)、庭木も伸び放題で荒れた感じだった。

2006年6月初めの”ステファニー・ド・モナコ
いちばんこのバラが元気だった頃


2006年4月25日の庭
鉢植えの西洋シャクナゲ(左手)が鮮やか
夏の暑さに弱く、今はない
きれいに草取りをした通路も今になって気づいた

昨日の写真
ソメイヨシノの木
つぼみがいっぱいついている


これも昨日の写真
冬空にそびえる
柿の木


昨日作ったアップルパイ
この大きさのものを4つ作り、
ひとつは愛犬レオのために
炒めた牛肉とリンゴを詰めて焼いた
レオはぱくぱく食べた
食いつき方で好物かどうかわかる