寒中のあたたかい一日、老犬レオは・・・・・

 朝は冷え込んだのかもしれないが、朝寝坊をしたので起きた時はあたたかだった。お昼前に起きたレオを家の前の道路に出すと、よろよろしながら(支えてあげた)おしっこした。ふらふら歩くレオを観ながら、わたしは道路や駐車場の落ち葉を掃除した。
 ブロック塀に寄りかかって休んでいるなと思いながら、掃除を続けると、近所のしだれ桜がきれいな家の奥さんが着物姿で通りかかった。素敵な着物なのでほめると、着物の話しになり、家にいらっしゃいよ、着付けを教えてあげるといわれた。母が残した着物をどうしようか、とずっと思っていた。着付けが出来るようになれば、着物を着る機会もできるだろうと思った。30代の頃、着付けを習ったことがあるが、それから着る機会がなく、身に着いていないのである。
 手ほどきを受けながら、着物を着れば昔習ったことを思い出すかもしれない。すぐ近所なので、時間をつくって着付けの手ほどきを受けよう。
 この話をしている間、レオはブロック塀に寄りかかっていた。話を終え、レオのところに行くと、そばにはうんち。よかった、用を足してくれて。始末をした後、レオをわたしのそばで歩かせていると、昨年末、愛犬を亡くした女性が通りかかった。しばらくは食事ものどを通らなかったと家族の方から聞いていたが、今日の彼女は元気そうだった。わたしの脚の回りを回っているレオを見て、Bもよくわたしの脚で支えていた、と言った。かなり寒い日があったけれど、大丈夫なの?と聞かれた。寒い時はあまり外に行かないようにして、家の中でトイレをしていると答えた。
 しばらく立ち話をして、立ち去る後姿に気をつけて行ってらっしゃいと声をかけたが、彼女が肩にかけた黄色のバックが希望の色のように見えた。
 
 今日の老犬レオは、ここに入るのか!というような隙間に入り込み、びっくりさせられた。隙間にタオルケットやクッションを詰めて入れないようにしているのだが、その上に乗りかかり、入り込む。後ろ足で立ち上がったような格好になり、前足でひっ掻く動作をする。壁があれば壁土を削ってしまう。何もなけれは宙をひっ掻く。
 わたしが入浴中、すごい声でずっと泣いていた。最後の方は悲鳴に近い声になった。早めに切り上げ、様子を見に行くと、隙間につめたクッションの上に乗りかかり、狭い所に挟まって、不自然な姿勢で身動きできない。助け出すと、すぐ泣きやんだ。腰に負担がかかるし、かわいそうなことをした。ただ、この寒い季節、入浴を中断して出る気にはとてもならない。

そろそろ咲きそうな日本ズイセン

沈丁花のつぼみは昨年末からずっとこのままを保っている
咲きそうで咲かない

ネモフィラの苗もこんなに大きく成長

チューリップの芽が顔をのぞかせた