餅つきのお手伝い

 斜め向かいのご主人に、餅つきの手伝いをしてほしいと声をかけられたので、体調が良くなったら行こうと思っていた。
 今日はその餅つきの日。体調も戻ってきたので、行くことにした。お昼前に起きた老犬レオは、敷布団の上に大をそそう。シーツを交換すれば、なんてことないのですぐ交換。レオは家の前の道路でおしっこをし、少し歩き、遅めの朝ごはんを食べ、水を飲んだ。
 お向かいの家に顔を出したのは12時半ごろ。つきたてのお餅に、納豆、きなこ、あん、カブの葉の炒め物をからめたものが置いてあったので、つまみながら
餅つきの手伝いをした。
 ブロック塀で囲いをしたかまどにまきをくべ、水を入れたお釜を煮立たせ、せいろに入れたもち米(一晩水につけたもの)を蒸す。臼に蒸し上がったもち米を入れ、きねで米を潰し、餅をつく。餅つきを10回ほど。水で濡らした手でもちを引っくり返したり、きねで蒸し上がった米をつぶすのを手伝った。その合間にまきをくべたり。
 今回は若い男性がひとり参加したので、かなり効率的に餅つきができた。昨年は中高年の方ばかりで、しかも餅をつく量が多く、最後は息切れしていた。今回は量も少なくなり、元気な人がひとり参加しただけで、かなりよゆうでできた。
 お向かいのご主人は今は引退しているが、会社関係の人から、もち米を預かり、餅をついて配っているようだ。もちろん、自分の家用の餅もつく。餅をつきに来た人たちは、ただ餅をつくために来た感じ。
 わたしは近所のよしみと、餅をつく場にいるのが楽しいので、手伝いに来ている。
 
 途中、1回、家に帰り、レオの様子を見た。玄関の土間に降りて、靴箱に顔を入れてわんわん泣いていた。トイレかも、と思い、外に抱いて出したがうずくまって歩かない。家に戻るとすぐ眠ったので、わたしもしばらくいっしょに横になった。
 お向かいの家に戻ると、最後の餅つきをしていた。打ち上げの席にも呼んでいただいた。家に上がってブリ大根や、カブの酢漬け、つきたてのお餅などをつまみながら、少し日本酒を飲むが、あまり長居はせずに家に帰る。
 レオはソファの隙間に入り、トイレシートにおしっこをしていた。留守番をしてもらったので、ちゃんとレオに付き合わないと、と思い、暗くなっていた外に出る。フリースを着せて、自由にさせていると、最初は伏せ姿勢で塀にもたれかかっていたが、やがて歩き始めた。大周りにくるくる回り、身体が斜めになり、足元がおぼつかないが、あまり手を貸さずに歩かせた。
 抱いて、近くの橋まで行くと、そこでもくるくる回っている。帰りは歩いてもらおうと思ったが、くるくる回り、前に進まないので、ところどころで抱いて、なんとか家に帰れた。

蒸したもち米を臼に入れ、潰しているところ

ぺったん、ぺったん、餅つき風景