大変な夜

 こういうこともあるだろうなと思っていたが、昨夜、それが起きた。
 1月末で15歳10カ月になる、柴犬のレオ。脳の神経が変調をきたしているが、お腹の調子はまあまあだった。ところが昨夜、お腹をこわしてしまった。11時ころに眠りについて、夜半過ぎ、立ち上がろうとするレオを助けて立ち上がらせ、部屋の外に行きたがったので廊下に出した。レオは玄関のたたきに降りた。
 そこまで見てから、部屋のドアを閉めて静かになるのを待った。静かになったら、抱いて寝かしつける。だが昨夜はいつもと違って、レオが悲しそうな声でなくのでドアを開けて、様子を見ると、土間にゆるい落し物があり、レオはその近くをよろめいている。
 とっさに、裸足で土間に降り、レオを抱き上げ、近くにあった古いバスタオルでレオの手足とお尻を拭いた。きれいにして廊下に下ろして、土間の掃除に着手。土間をきれいにしても、わたしに衣服や足にも汚れ。レオも拭いただけでは心もとないので、浴室のシャワーで洗い流した。わたしも洗い流した。ついでに汚れた衣服とバスタオルも洗い流した。  
 落ち着いたレオを寝かしつけるがわたしは動き回ったので眠気が吹っ飛び、眠れずそのまま起きていた。朝方、レオが横でもがいて起き上がろうとする。うとうとしていたわたしは反応が遅れ、レオは敷布団にゆるいものを落した。赤いものが混じっている。
 ガバッと起き上がり、レオを抱いて、カーペットを敷いた部屋(そそうをしてもいい部屋)に入れ、わたしはシーツをぬぐった後、取り外した。下の布団も汚れていたので拭きとる。掛け布団カバーも汚れていたのではずした。
 レオがいる部屋は暖房がないので隣の部屋のエアコンを入れ、蒸しタオルでレオのお腹をあたためた。お腹のほうも落ち着いたのか、わたしに抱きかかえられて眠りかけたので、静かにカーペットに寝かせ、ひざかけを2枚かけた。電気ストーブも持ってきてつけた。

 一日、様子を見て過ごした。いちど、外に出たがったように見えたので庭に出したが、寒いのですぐ家に戻した。ほとんどカーペットの部屋で眠り、午後、わたしが自分の部屋で昼寝をしたときはいっしょに隣に眠った。古い掛け布団を二つ折りにして敷き、トイレシートをその上に広げ、さらにシーツを敷き、さらにひざかけを敷いて、レオ用の寝床を作ってそこに寝かせた。
 回覧板を届けに来た声で目が覚め、それほど眠れなかったがわたしは元気を取り戻した。レオもいっしょに起き、カーペットを敷いた部屋で、この日最初のおしっこ。その後、ぬるま湯を飲ませるとまた眠る。
 いちおうお腹は落ち着いたようで、この日最初のごはんを夕方遅い時間に食べた。お腹にやさしい鶏肉と、小松菜、大根、サツマイモをやわらかく煮たもの。
 ここ数日、レオの体重を増やそうと多めに食事をあげていた。食べられるなら、食べてほしいと思い、おかわりをあげたり、パンをあげたり、ドッグフードを追加したり。胃腸に負担がかかったとも考えられる。もともと胃腸は丈夫ではなく、若い頃はよく食べ過ぎてお腹をこわしたから。
 また、寒さが厳しくなったが、短い時間にしろ、頻繁に外に出しているので、身体が冷えた可能性もある。
 レオの様子を見ながら、食べる量や外に出す回数、時間などを調整しようと思う。
 このまま落ち着くといいが・・・・・・・・。