主役のない夏花壇

 洋室の窓を開けたら、太陽がまぶしく目が開けられなかった。昨日と打って変って、晴天の朝だ。
 老犬レオは深夜過ぎの1時くらいから4時ころまでよく眠れなかったみたいで、数回くらい起こされた。とうとう4時過ぎにレオをトイレに外に連れていくことにした。(もっと早く行っていれば、レオもわたしも眠れたのかもしれなかった)。道路に出るとほとんどすぐおしっこをした。まだ外にいたがったが、わたしは眠たいので家に戻り、水を飲ませたがその後、発作を起こしたので、チーズにくるんだ抗てんかん剤を飲ませた。昨夜は6時過ぎに飲ませたので、服用後12時間たっていないが量が少ないのでよしとした。その後、しばらくしてレオもわたしも眠りについた。
 そして8時ころ遅めの起床。レオは寝ている。9時半ごろ、部屋に様子を見に行ったら、レオはむくりを起き、その拍子にうんちを3つほど、敷布団に上に落した。やはりそうか。4時ころ、外に出したとき、うんちもしたいのではないかと思ったが、するまで時間がかかるのでつきあえないと家に戻ったのだった。
レオは12時半ごろ起き、外に出したがおしっこはせず、そのままずっと裏庭にいた。暑いので、水分を補給してほしいと思い、水で薄めた牛乳や水をあげた。2時間近く歩いていたがその後、庭で眠った。その間、おしっこはしないし、もちろん朝ごはんも食べなかった。水分を少しだけとった。
 
 レオが部屋で眠っている午前中、わたしは花壇の手入れをした。そのときのインスピレーション(?)で、いろいろな花苗を買って植えた夏バージョンの花壇は、どこかピンとこなかった。主役となる花がないのだろうか。せっかく植えたマリーゴールドが、植えた時から株がどんどん小さくなって、葉っぱがなくなり、花だけかろうじて咲いているのも目ざわりな感じ。ラベンダーやカラミンサの宿根草はなかなか花が咲かないし。
 どうすれば、もう少し見栄えのいい、イメージに近い花壇になるだろうか。しょぼいマリーゴールドを掘り起こし、元気な新しいマリーゴールドに植えかえたら、花壇の雰囲気がだいぶよくなった。
 いろいろな色がひとつのポットに植えられたケイトウを花壇の前のほうに植えたら、夏らしいアクセントになった。
 気になるのはグランドカバーに植えた斑入りイワミツバが広がり過ぎたこと。リシマキア・ヌンムリアも油断するとどんどん広がる。イワミツバを抜いて、さっき花屋さんに見かけたシャスター・デ―ジ―を植えてみようか。この花は一回だけ、この花壇に植えたがそのときは葉だけが茂って花が咲かなかった。ちょっと考えてみよう。

マリーゴールドを植え替え、ケイトウを植えた花壇

 老犬レオが裏庭で眠っている午後は、部屋の掃除、洗濯をし、その後は眠っているレオをスケッチした。柿の木からさす木漏れ日が地面に揺れる模様を描き、レオの毛並みに光のまだらをつくっている。この光を描くことができたらどんなにいいだろう。
 2枚のスケッチを描いた。ここまでは平和な一日だったが、その後、レオとわたしのすれ違いがあり、夕方、レオは部屋に戻ってから、おしっことうんちをしてしまった。近くの商店街に買い物に行っている20分ほどの間と、洗濯物を干している5分くらいの間に。
 あとから考えれば、あのとき、レオを部屋に入れて、外にでかけるのはかなりの冒険で、外につないで買いものに行けばよかったのだ。なにしろレオは起きてから4時間くらい一度もトイレをしていなかったのだから。

こちらの絵を描いたときは木漏れ日がさしていた

日が傾き、日陰になっていた