ガク紫陽花を剪定

 梅雨の晴れ間の一日は、庭仕事をして過ごした。
 老犬レオは朝8時半ころ起きたが、外に出してもおしっこをしなかった。足取りもおぼつかず、長い間、外に出しておくのが心配になり、家に戻した。牛乳を水で薄めたものを少し飲んだが、食事はとらず、すぐ寝てしまい、そのまま夕方4時ころまで眠っていた。
 レオが寝ている間、わたしは台風で枝が暴れ、地面に花がつきそうになっていたガク紫陽花を剪定した。例年より、思い切り切った。中途半端ではまた、四方八方に枝がひろがると思った。ただ、来年、花が咲くか少し心配ではある。
 ガク紫陽花の花はおもしろい性質を持っていると、近所の床屋さんの奥さんから教えてもらった。花の咲き始めから盛りの時を経て、花の終わりを迎えるわけだが、花が終わると装飾花がくるりと裏返るのだ。装飾花が180度回転する。これは何のためなんだろう。受粉に来る虫たちに、もうこの花は終わったので受粉できないよと伝えるためか。
 木の剪定そのものより、後片付けが大変だがレオが寝ている間にすますことができた。裏庭であんなに存在感があったガク紫陽花が小さくなってしまい、ガランとした雰囲気になった。コンテナに真っ赤な花を植えて、その隙間を埋めたい気分になった。
 紫陽花が咲き始め、花期が長いからゆっくり楽しめる、とブログに書いたのはそんな前ではないような気がするが、やはり、花の命はそんなに長くない。
 でもこの花の下で、レオはよく昼寝をして、わたしは何回かスケッチした。思い出に残る時間を過ごすことができた。ありがとう。

 4時ころ起きたレオは発作を起こしたが、抗てんかん剤を、ゆでた鶏肉にくるんであげたら、しばらくしておさまった。発作中でも、薬を飲んでくれるので助かる。

剪定前のガク紫陽花


剪定後のガク紫陽花


ガク紫陽花の不思議、淡い色の装飾花は裏返っているが濃いめの紫色の花がふたつだけまだ表を向いている。
花が終わるとくるりと180度回転する。