ばて気味の一日

 本格的な冬がやってきた。そう思ったのは昨日の深夜のこと。
 風呂上がりのわたしは、夜寝る前に老犬レオを外に出し、おしっこをさせたほうがいいと思い、半乾きの髪のまま、フリースを着せたレオと外に出た。
 レオは夜のほうが比較的元気になり、この寒いのによく歩くなあという感じで、家の前の道路や駐車場を歩いている。
 空のてっぺんにはこうこうと満月が照っている、凍てつくような寒さがますます寒くなるような冴えた月の光にため息も出ない。
 風呂上がりの熱がだんだんさめ、これはいけないと家にレオといっしょに戻り、ダウンジャケットに着替え、レオにもキルティングのはおりものを着せた。もういちど家の前に行くがレオはおしっこをせず、限界になり、家に戻る。
 どうだろう。少したち、レオは8畳間の家具を置いた隅でおしっこをしたのだ。
 昨深夜の寒さがわたしの身体にどれだけダメージを与えたか、そのときはあまり分からなかった。
 レオは午前3時ころにも起きたが、トイレではないだろうと判断したのが裏目で、わたしの部屋の外の廊下、カーペットにおしっこをした、かなり量が多く、吸い取るのに手間と時間がかかった。
 こんなことがあり、朝は遅めに起きたが、わたしの調子はいまいち。喉がいがらっぽく、身体が冷えているような感じ。レオも同じくらいの時間に起きたので、家の前に出したがおしっこはしない。
 家に戻ってきて、ソファとアルミサッシの間の隙間でおしっこをした。トレシートの上だ。昨日の流れ(外で用をたさないという)がそのまま続いていた。
 レオは朝ごはんをたくさん食べた、珍しく野菜も食べた。午後は落ち着いて寝ていた。その寝姿を見て、レオが寝ている間にわたしも休もうと思った。
 身体の中に、雪の女王がいるみたいに、芯から冷えているような気がして、まず身体を温めるため、しょうが汁とはちみつをお湯でといたものを何杯か飲んだ。次にストーブをつけて部屋を暖め、レオを抱いて連れてきて、同じ部屋で横になった。レオはぐっすり眠っている。
 わたしは眠らずに横になっているだけだが、1時間くらい休んでいると少しラクになった。いつもは朝起きてから夜寝るまで居間で過ごすことが多いが、自分の部屋でこうして何もしないでレオの側で過ごすのはいいものだなと思った。
 父がいた頃、父母がいた頃はこの部屋で過ごす時間が長かった。その頃のことを思い出したりもした。この部屋から眺める庭も心にしみる感じがした。

昨日植えた
ビオラプリムラ・ジュリアン、夏越ししたガーデンシクラメンの寄せ植え
ガーデンシクラメンは花が咲きそうもないが葉っぱだけでもアクセントになるからそのまま活用

花壇を後ろから撮った
テッポウユリの芽が出てきたので、
剪定した枝を立ててガード
ユリは芽が折れたら、
花が咲かないから

横で眠るレオをパチリ

 レオは夕方と夜は、家の前の道路でトイレをして、やれやれと思った。レオが外でおしっこをするだけで、気持ちが軽くなるのが我ながらおかしい。
 昨夜、風呂上がりの散歩は今思い出しても寒かった、冷凍庫に入れられたみたいだった。後で気がついたが、いつもなら上4枚、下2枚も着こんで外に出るのに昨夜は上が一枚少なかった。お風呂上がりでいつもより薄着では身体がどんどん冷えてあたりまえ。
 これからの散歩はしっかりと着こまないといけないなとつくづく思った。