送り火

 盆を迎えてすぐ明けた。そんな感じ三日間だ。今日は送り火の日で、迎え火をたいてすぐ来たような思いでいる。

 花を買いに行き、墓参りをして、過ぎてしまった三日間。どんな盆を過去に過ごしていたのか、ブログで遡ってみた。昨年は迎え火も送り火もなく、もちろん盆棚も作らなかった。

 ある年はたくさんのお供えがあって、写真で見るとこんなに用意したのかと驚くほど。買ってきたのだろうか。自分のこととはいえ、時間が過ぎると妙に客観的に見てしまう。半面、そんなに手間をかけて準備した自分がいたことがなつかしく思える。

たくさんの供物は父母を大切に思う気持ちのあらわれであるからだ、

 今日もまだ梅雨のさなかで、午前中は陽ざしが出る時間があったが、ほとんの時間は曇り空で夕方から小雨が降りはじめた。お昼前、曇り空の庭に出て、居間から眺められる額紫陽花とさらに庭の奥、ソメイヨシノの近くに植えた花の咲かない紫陽花数本(日陰で咲かない)の枝を切った。

 花後、割とすぐ剪定することで来年の花が咲くのである。新しく伸びた枝に花芽ができるので、早めに剪定することが大切と園芸書に書いてあった。剪定が遅くなると来年の花芽も切ってしまうと。だがどこまでなら大丈夫かが、いまもってわからない。9月に入って切ったのでは遅いのだろうか。8月なら大丈夫なのか。わからないので花後すぐに切るようにしている。

 切った枝を束ねたり、ゴミ袋に入れて庭仕事を終えた。

 昼食後は庭仕事の疲れなのか、眠くなり、仮眠をとった。

   送り火は迎え火より少し遅めの8時少し前に焚いた。雨も降らず、風もなく、おだやかな夜である。風がないので煙が玄関あたりにたちこめる。目に入って涙が出る。ぱあっと燃えたかと思うと見る間に熾火となる。熾火となってからが長い。風がないので水をかけずにそのままにしておいた。

 いつまで迎え火、送り火たけるかどうかわからない。盆の迎え方についてはその時々、できることだけをやっていこう。