盆のさなかの日曜日。昨日買ってきた花を持って墓参に行こうと思った。早朝から小雨が降っている。天気予報によると雨が止む時間がありそうだ。
朝早めに起きてNHK短歌を見て、テレビ体操をした。NHK俳句はパスした。
9時を過ぎると時間があいてしまい、小雨が降っているようだが墓参りに行くことにした。変わりやすい天気の回復を待って、時間を無駄に過ごしたくないと思ったからだ。
ビニール傘と花束を持って、近くの寺へ。
最初はわたしひとりだったがすぐもう一人が現れ、広い墓地はふたりとなった。そうそうに墓参をすました墓には新しい花が供えてあるが五分の一ほどだ。天気が不順でいつ行こうか考えている人が多いのだろう。
小型のひまわりがひとつ入っている明るめの花束を持ってきた。父母が故人になったばかりの頃は、このような花は気持ち的に持ってこれなかった。もともと墓参用の花束というものが好きでなかったが、いまでは普通の部屋に飾るような花を持ってきたい気分だ。
父母はわたしが生きている間はいろいろ心配してくれただろうが、死んでしまえばもう心配はできない。今のわたしを見てはらはらしないですむのはよかったと思う。もちろん、そんなに危うい生き方はしていないが親から見れば家族がいないわたしはそれだけで心配するしかないだろう。
朝の天気予報で東京は湿度100%と表示されていた。それを見て水中を泳ぐ魚を思い浮かべた。水の中は水そのもので、空気中のように湿度があるわけではないが、じっとりべったりした空気は水に近いのではないかと思った。魚になったように湿った空気のなかを泳いでいる気分だ。
家ではここ数日に詠んだ短歌や新しく詠んだ短歌をワードでまとめた。どちらかと言うと新しく作った短歌が多い。ラインのキープメモに記した短歌はまだワードに入力していない。キープメモからワードにうつす時に、かなり表現を変えることが多く、これは新しく作るより手間とエネルギーを要するのだ。で、後回しになる。