春のただ中で、

 実のなる梅の花が終りに近くなって、かわりに早咲きのオカメ桜が満開に近くなった。 次に咲くのは桜やすももの花、桃の花も。

 桃の花には思い出がいろいろ。もともと庭には3本の桃の木が植えられていたが、いまは1本だけ。昨年、春になる前にいちばん大きく成長した桃の木が枯れてしまった。この季節になると、枯れた桃の木に花が咲いていた頃がありありと

目に浮かんでくる。桃の花は、ひとつひとつの花に存在感があって集団の美しさとは違った味わっがある。桃の実が大きいから、花も大柄なのだろう。

 桃の花は老犬ももこがいた短い歳月を思い出させる花でもある。春になり、花がたくさん咲いたそのあとに、小さな青い実を結び、実が大きくなり、熟するまでの時間をももこは病んで衰えていった。

 庭の桃の木が枯れていったことと、老犬ももこがいなくなったことが大切なものを失っていく時間の残酷さとして、わたしのなかで重なっている。

 今日は買い物にも行かず、ずっと家にいた。庭には何回か出た。

 パソコンに向かい、調べものをいくつかした。

 花壇で、植え木鉢で、庭で、花たちが時間を違えて咲いていくのを見るのはこの上なく幸せなこと。


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