一向に止まない雨。九州の北側や広島、岐阜県・・・・各地で土砂崩れや洪水が起こり、映像を見ると胸が痛む。特に街を出水がおそい、田んぼのようになった市街地を見ると、わたしが住むところも同じ事態に陥ったことがあり、大変さがひしひしと伝わる。
コンビニに一回買い物に行った以外は家で過ごしたが、午前中の近く川は水量がやや増え、岸辺は完全に沈んでいた。
夕方近くになり、雨が小降りになると岸辺があらわれて、そこに軽鴨ルパンを見ることができた。草が刈られ、きれいになった岸に雨の中立って、嘴を背中に差し入れて(少しでも暖をとるためか)休んでいる。
デジカメを持ってこようと家に引き返し戻ってくると、親子の軽鴨もやってきた。親が一羽、子が一羽の小さな家族だ。子は親と同じくらいの大きさに成長したが見た目はまだ幼い感じが残る。
ルパンは同じ場所で同じ姿勢で休んでいたので写真をいくつか取った。
そのまま傘をさして下流のほうに歩いた。雨の日だが軽く散歩をするのもいいだろう。いろいろなことを考えたがまとまらない。昨年から堂々巡りをしていることがあり、今年も同じところに戻ってきたようだ。一年たって同じ場所では進歩がないので、自分が変わったというところを自分自身に示したい気持ちもある。
下流に行き、また上流に戻ってくるとルパンも親子もほぼおなじところにいた。
ルパンは水たまりに嘴を突っ込み、何か食べている。親子は岸辺で休んでいる。ここでも写真を何枚かとった。
今日、この川でルパンと親子に会ったのはどちらも飛べないからかもしれない。親子はこどもが飛べるようになるまで同じ川にいるし、ルパンはもともと飛べないのだから。