あたたかな師走八日、武蔵小杉の歌会に行く

 冬の陽射しがたっぷり注ぎ、日中は気温が上がった。

 午前中は午後から開かれる歌会の準備をした。歌会の司会を受け持つので、みなさんの短歌を読み返して、わからない語句などを調べた。見慣れない名前を読み込んだ短歌があり、調べて見るとスーパーボランティアと言われる方だった。尾畑春夫氏の秋の叙勲を喜ぶ短歌だった。

 午後はかんたんに昼食をとってから、歌会にでかけた。バスに乗り県境の橋を渡って武蔵小杉駅に着いた。

 今日の歌会は6名。一回前の歌会に7名の会員がひとり2~3首の短歌を持ってきて、それらをワードに入力しプリントしたものを全員に郵送する。プリントされた17首の短歌からひとり五首を選び、歌会では自分が選んだ短歌について感想や講評を述べる。もちろん、自分が選んだ短歌だけでなく、どの短歌についても発言していい。司会者であるわたしが「みなさん、他になにかありますか?」と聞いて発言を促すこともある。

 歌会の後はいつものように行きつけの店でカフェラテを飲みながら談笑をした。ひとりは夕食も食べたいと、パスタを注文した。

 2週間前、11月の最後の歌会を開いた時は同じ火曜だったがこの店は今より混み合っていた。同じ階にある他の店も混んでいて、フロアを行き来する人も多かった。あれから2週間経て、自主的にみなさんが飲食の機会を減らそうとしているようだ。

 

トンネルの闇を抜ければ相模の海秋のひかりに青く輝く

 

すじ雲のかすれぐあひのやさしくてさねさし相模の海に船影