俵万智さんの本を読む

 きれいな青空がひろがる。朝は寒く、日中も暖房がないと室温は15℃ほどで、お昼前後をのぞいてほとんどエアコンの暖房をいれた。

 昨日、武蔵小杉まで送ってくれた知人に朝ラインでメッセージを送ると、小一時間ほど間を置いて返信があった。知人にさしあげた、わたしの好きなパン屋さんの胡桃パンがとてもおいしかったとメッセージで知らせてきた。クリームチーズといっしょに頂いたと。

 昨日、武蔵小杉駅前の中原図書館で借りてきた俵万智さんの『あなたと読む恋の歌百首』を朝から読んだ。昨日もかなり読んたのでその続きである。

 お昼近くになり、近所の友だちが昨日庭から切った赤と黄色の千両の実が付いた枝を受け取りに家に来た。老犬ももこがいる頃からだろうか。毎年、この時期になるとお正月の花として千両の枝を友だちにあげている。

 午後は近所の他の友だちからもらったがサイズが合わなくて着れなかった洋服をその家まで行き、返した。明日、リサイクルに出すので着れなかった洋服を持ってくるように、言われていた。

 これらの合間に俵万智さんの本を読み続け、夕方までにほぼ読み終えた。ほぼというのはもう一度読み返したいページがいくつかあるから。

 短歌をはじめて少したった頃、大好きでよく読んだ永井陽子さんと言うわたしより一歳若い歌人の恋の歌が取り上げられていた。

 

洋服の裏側はどんな宇宙かと脱ぎ捨てられた背広に触れる 永井陽子

 

その肩にわが影法師触るるまで歩み寄りふとためらひ止みぬ 永井陽子

 

何を言ふつもりもなけれど見てをればワイシャツの背を風は出入りす 永井陽子

 

繊細であわい、はかなくもある恋の歌に触れることができてよかった。永井陽子さんの歌集を読み返そうと思った。

 

四十路過ぎ水着のわれは年下の君と半島の海に遊びき

 

本当の恋とはなにかとわれに問ふ方代の恋の歌読み終へて

 

わが背中の遠ひ先には対岸の高層ビルがきらめきをらむ