十月はじめての武蔵小杉の短歌会へ

 十月にしては気温が上がった。天気予報によると25℃以上の夏日となるようだ。

 武蔵小杉で開かれる短歌会はいつもなら午後から始まるが、今日は朝9時半から開始だ。

 新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、なるべく広い部屋を確保しようと抽選申し込みしたが、全部落選したしまった。かろうじていちばん狭い部屋の午前の時間帯が確保できたのである。

 広い部屋を求めたのにかえっていちばん狭い部屋のいつもと違う時間を使うことになったが、時には違う時間に短歌会を開くのも悪くないと思った。

  珍しいことに、わたしの短歌が歌会に参加したみなさんから好評をいただき、3首のうち2首が6票と5票をいただいた。1首は誰にも選ばれなかったがわたしは大好きな歌である。

 今日の歌会に出した3首の短歌はどれもわたしの大好きな歌である。

 時間が過ぎてもこれらの歌が好きだという気持ちは変わらないだろう。この歌を詠った気持ちは変わるかもしれないが。

 

こざとへん持つ苗字の君なればわれと同じとひそかに親しむ

 

大きさもかたちも違ふどんぐりが夕べのベンチに身を寄せ憩ふ

 

まなざしに誘われるやうに振り向いて静かなさよなら交わしたるかな

 

 歌会の後はみなさんとランチを楽しみ、食後の珈琲を味わいながらあれこれ話した。歌会そのものが会話の連続であるが、その続きも会話を楽しむわたしたち。人間は話すという行為がとても好きな生き物だとつくづく思う。

 いったん家に帰り、しばらく休んで夕方近く、いつも行く自由が丘の歯科医院にでかけた。30分ほど治療が終わり、疲れていたので最寄り駅で夕食の買い物を少しだけして帰った。