朝から降りみ降らずみの雨

 朝起きて外に見ると地面が濡れていて雨が降っていると気づいた。
 切り干し大根は庇の下に干しっぱなしになっているので取り入れた。
 寒い一日だが庭の梅の木を見るとつぼみがいちだんとふくらんでいて、草木は季節の変化を敏感に感じ取っていることがわかる。沈丁花はひとつふたつほど気の早い花が開いたが続いて咲く花がなく寂しげだ。
 午前中は近くの特別支援学校に行き、珈琲を楽しんだ。顔なじみの初老の男性も来た。男性はハモニカ演奏が特技で3月にこのカフェでハーモニカのミニライブを予定している。今日は演奏する曲目をリストアップして持参した。これをもとにライブを告知するチラシを生徒たちが作るのである。パソコンを使いチラシなどの印刷物を作るのも作業学習のひとつ。珈琲を入れたり、注文をとったり、レジを操作するのも作業学習である。
 家に帰り、でかけたいところがあったが気が変わった。お昼頃、薄い陽射しが出たので行こうかと思ったがすぐ陰り小雨がまた降ってきた。家でやることがあったので出かけるのは別の日にした。
 昼食後、数日前から続けている明治神宮歌会で詠んだ歌をまとめる作業をした。一度買い物に行ったときだけ中断して、夕方近くになりぜんぶの歌をワードで打ち終えた。
 ひと月に一回、4年6か月分の歌が8ページに連なった。原作と添削した歌、新しく作った歌も並べて打った。
 この歌会には柴犬レオが亡くなった後通うようになったが歌会を振り返ることでかえってレオを思い出すようになった。歌会に無縁だったころのほうが幸せだったような気がする。なにか幸せかは人それぞれだし、もうもとにはもどれないが。歌とはつかず離れずつきあっているほうがいいのかもしれないが、最近はかなり深入りしている。

 先生の強き指導に泣きだししこと今は笑いて生徒語る

 如月のすえ日を追ひてふくらめる梅のつぼみに慈雨が注がる

 沈丁花のつぼみ赤く満ちて向きそれぞれに咲く時季を待ちをり