寒さのなか紅梅が咲き進む

 朝の冷え込みは強く、いつもより遅く起きて居間の室温を見ると6℃だった。すぐエアコンをつけた。
 目高が棲む庭の水甕にはござを巻き付けて防寒対策をしている。10時頃ござを取って目高の様子を見た。水瓶のひとつは一匹しか目高がいない。もうひとつ、駐車場に近くより寒さが厳しいほうはなぜか5匹いる。その5匹のうち、一匹が水の中で横たわるような姿勢になっている。腹を上に向けているのではなく、横に向けている状態。かなり弱っているように見えたのでこの1匹だけを網ですくって水を入れた小さな容器に入れ、室内に持ちこんだ。陽射しがあたる部屋に置いて水温をあげ、様子を見ることにした。
 小さな容器に入れた目高は水瓶で見たような腹を横に向けることなく、ふつうに泳いだり、容器の底で休んでいる。しばらくしたら、寒さが比較的おだやかな水瓶にもどしたい。こちらは防寒対策をすれば凍ることはほとんどないから。
 できれば冬の間だけでも室内で目高を飼ったほうがいいのかもしれないが容器をおく場所をどこにするかなどがあり、踏み切れない。
 午後から歩いて駅前の本屋に行った。取り寄せを頼んた『伊勢物語』が届いたとの連絡があった。2月に自由学園明日館で岡野弘彦氏による伊勢物語の講座を受けるので、前もって読んでおこうと思った。
 ついでの電車で隣りの駅まで行き、黄色の紐がアクセントの春の色のスニーカーを買った。外出はスニーカーで軽やかに歩きたい。

 芽吹き待つ栗の木の枝剪りたるに声を発せず木は立ちつくす

 コンビニにわが戻るを待ちし犬 今は静かな骨となりたり

 目覚めたる未明に思ふ逝きし母逝きし父逝きし二匹の犬