疲れが出たので家で梅ジャム作り

 梅雨入りのあとも晴れの日が続く。日があたる梅の木の天辺のほうから実が熟し始め、一日に何個か自然に落ちるようになった。
 この庭でいちばんの古木の梅は来週の木曜日に近所の人らの力を借りて収穫することにした。その日まで落ちてくる梅は拾ってジャムを作ろうと思っている。
 数日前、庭に植えた梅の木のなかでいちばん大きな実のなる梅を獲り(といっても数えるほどしかならなかった)、梅ジャムを作った。大粒の梅は熟して果肉がやわらかい。とろっとした果肉を口にふくむとほんのり甘かった。梅の実が甘いとは初体験でびっくりした。
 この数日、わたしにしては活動的に過ごし今日はぐったりと疲れた。居間ではなくほとんど自室で過ごした。疲れたり病んだりすると自分の部屋がいちばん落ち着いて休養できる。独り住まいなのでどの部屋も自室みたいなものといえばそうだがやはり夜眠る部屋がいちばんやすらぐ部屋である。
 午前中は拾い集めた梅を洗い、乾かして傷んだところを取り除き、果肉を細かく切った。鍋に入れて白砂糖と三温糖を加えた。こうする果汁が出てくる。
 昼食後は火にかけて最初は中火、煮立ってあくをとってからはごく弱火にして煮詰めた。
 ジャムが出来上がった後は自室で休養。横になるだけのつもりが1時間半くらい眠ってしまった。隣の家は新築中でその音が聞こえる。鳩の鳴き声も聞こえる。鳩の声はなつかしい音だが建築の音は今年の音だ。

 額紫陽花飾り少なし夕風にほの白く浮かびて揺れてをり

 空色の日傘の上にほんとうの空の色がひろがりていたり

 ひとりっこの空豆あまたむいてもさやの数だけの豆の数なり



3つの瓶に詰めたがひとつは夕方の散歩をいっしょにした犬友だちにあげた
このふたつも近所の人にあげる予定