朝は冷え込みが強かった。雨戸をあけると目高の甕にござが巻かれていないのが目に入った。薄氷はかろうじて張っていない。
居間の室温は6℃でこの冬でいちばん低い。冬の間、早朝の居間の温度はたいていは8℃で暖かい日は10℃くらい。6℃という温度に実際よりも寒く感じたが朝の室温が0℃というところもあるにちがいなく、あまり寒いと言うのはやめよう。
金曜日は燃えるゴミを回収する日なので、庭に出て枯葉を掃除した。昨日も一昨日も風があまり強くなかったので枯葉はそれほどなかった。
ゴミを指定の場所に置き、家に戻ろうとすると、葉を落とした姫リンゴの木に四十雀
(シジュウカラ)がとまっている。いま、家に戻ろうとすると驚いて飛び去りそうな気がしてしばらく家の前の道路にいて様子を見ることにした。
四十雀はつがいで来ていて、ときおり枝をつっつきながら桃やスモモの木へと移動した。すると小さな別の鳥が目に入った。緑色の羽根をもつ目白である。こちらもつがいでやってきた。
目白は赤と白の絞りの椿の花に潜り込んで蜜を吸っている。その後、桃やスモモの木に移動してきた。
四十雀のつがいの片方がいちばん先にスモモの木を飛び去り、次にその相方が去った。目白はそのあと少し庭の樹にいて去った。
鳥たちの姿が見えなくなり後、庭の小道を通って家に戻った。
さらに朝食で出たゴミを捨てるため外に出て戻るとき、今度は鵯(ひよどり)を見た。鵯は大きな鳥だなとあらためて思った、さきほどの四十雀、目白の愛らしい姿がまぶたに残っていたので。
四十雀、目白のつがひ朝庭の樹から樹へとはずむごと飛ぶ