朝から晴れて日中はびっくりするほど気温が上がった。春を通り越して初夏に近づいた感じだ。羽織るものなしで出かけられそうだったが夕方は気温が下がるかもと思い、軽い上着を一枚着てでかけた。
2週間前に歯科医院に行きそのとき予約したのが今日。歯科衛生士さんに歯をきれいにしてもらい、そのときに詰め物をしている所が虫歯になっていると指摘され、その治療のためである。
虫歯が深い可能性もあるとのことで麻酔をかけた。レントゲンも撮った。幸いにも虫歯は初期で一日で治療がすんだ。もうひとつ、虫歯にはなっていないが詰め物が古いのできれいにしたほうがいわれ、次を予約した。
自由が丘は老犬ももこがいる時、何回も歯の治療に通った街。歯科医院を出て街を歩くとどうしても、ももこのことを思い出してしまう。家にももこが待っていないのが不思議に思える。遊歩道を歩くと時間を遡るような気持ちになった。白い花水木と桜が遊歩道に植えられ、陽射しをあびてきらきら光っているように見える。
早朝の庭にくぐもる声で鳩啼くを横たわる耳が聞いている
啼いては止みまた啼きはじむ鳩の声遠ひ時間をはんすうするごと
コンビニの前は何ありき思い出せぬ過去を重ねて街は変わりゆく
平日と思へぬ人出、花水木そめいよしの咲く遊歩道に
川べりのそめいよしのふさなす花日の暮れの風に揺れている