黄と白のクロッカスが咲いた

 昨日は日中はコートがいらないほど暖かったが今日は一転して風が冷たい日となった。1月の最後の日。今年の12分の1が過ぎようとしている。
 昨年老犬ももこがこの家にいたときもこんなふうに月日が過ぎていったのだろうなと思う。
 昨日は暖かったので庭に出て、木槿の剪定枝をまとめたり、枯葉の掃除をした。木槿は2週間くらい前に切ったのに切った枝はそのままにしていた。家の裏手なのでふつうに生活していると見えるところではなく、何かを探しにいったとき枝が地面に散らばっているのに驚いた。今日はゴミを出す日なので昨日その枝をまとめたのである。
 今朝は駐車場や玄関先の掃除をした。玄関先には紅梅の花びらが風に吹き寄せられていた。昨年末咲き始めた紅梅の花は終わりかけようとしている。駐車場の後ろに植えた白梅はそろそろ花盛りとなる。実がいっぱいなる梅の木はぎっしりとつぼみをつけているがまだ咲きそうにない。花が咲かないうちに植木屋に来てもらわないと。花が咲くと切られるのを見たくないので剪定も弱めになり、枝がコントロールできなくなりそう。
 桃の木の下に一昨年植えたクロッカスの球根が花開いた。ももこがいるときクロカスの花を増やしたいと思い、芽出しのクロッカスを4〜5ポットほど植えた。植えた球根がさらに増えて花数が多くなったのにももこがいないのが寂しくて寂しくて。ももこが家にいてくれたら、ももこに話しかけるだろう。昨年植えたクロッカスが増えてたくさん花が咲いたよと。ももこはそんなこと知ったことではないだろうがいっしょに暮すとは日々の小さなことを分かち持つこと。わたしが一方的にももこに語りかけるだけでも、ももこに伝わらなくてもよかった。


地中から湧きいづる黄の星かな咲き競いあふクロッカスは

白黒の鳥と思ひし四十雀の背の羽毛はさみどりと知る

硝子越しに近づきたる四十雀の背の羽毛あさみどりおびる

冬の陽は何も言わずに部屋に来てさよならも言わずに去りゆきたり

いつのまに部屋に座れる冬の陽が何も言わずにいとまをしたり

歯ブラシと犬のベッドとわが布団日光浴が欠かせませぬ

ただひとつ咲き初めし白のクロッカス父逝きし日も咲きき

さきおととし植えしクロッカス花数増え老犬なき冬へ咲き継ぐ

パソコンのなか庭の花といっしょに老犬ももこの日々綴られつ


クロッカスは黄色と白の花が早咲きで、青紫色の花は遅咲き

紅梅の盆栽は昨年より花数が減った