朝から雨が降る、あいにくの天気。
今日は工事中の台所にシステムキッチンが搬入される日だ。
勝手口からは大型のシステムキッチンを搬入できないので、庭から広縁、居間を通って搬入すると昨日伝えられた。
そこで朝早くから毛布を広縁、居間に敷いて搬入により床に傷がつかないようにした。あとで大工さんが来てからその上に養生シートを敷いてくれた。
台所に置いてある食器戸棚が搬入の邪魔になるので移動を想定してなかの食器をおおかた取り出して、仏間に新聞紙を敷いて置いた。これも大工さんが来てから、タオル以外の全部の中身を取り出し、食器棚を仏間に移動した。
食器棚の中の食器は水害の後かなり整理し捨てたが、それでもこんなに多いのかとあきれるほどの量。食器棚ひとつでこれだけの量が収納されている現実に目を瞠った。
8時半ごろ、運送業者が来てシステムキッチンの全パーツを、屋根付き駐車場に運んだ。
壁にパネルを貼り、換気扇など各パーツをはめ込む施工の業者が来たのが9時少し前。ブログを書いている今、」屋根付き車庫で壁のパネルをサイズに合わせて切るなどの作業をしている。
作業が終わるまでわたしは自室でこもり、テレビを見ながらパソコンをいじったり、本を読んだり、短歌を詠むことにしよう。
大工さんが自分の分のすももを採るときに、わたしの分も採ってくれた。今年はじめて食べるすもも。果汁たっぷりの甘い果肉を口にふくんだら、老犬ももこを思い出し、目頭が熱くなった。ももこがこの家に来た2015年の今頃、採りたてのすももをももこといっしょに食べた。あの頃は食欲旺盛だったももこ。甘いすももが大好きで、わたしの手元をじっと見つめて、自分にくれるのを待っていた。あまりたくさんやると、腎臓が悪いので良くないと思い、ひかえめにやった。小さな果肉をなんどもあげた。
ももこがいない部屋で一人食べるすももは甘いけれどどこか寂しい味がする。
あんなにも熟れたすももをおいしさうに食べたる犬が一年後に死す
赤みさす李の実をぞほおばれば分け合ひ食みし犬思い出づ