母方の叔父を見舞う

 陽射しが出て、何とか洗濯ものが乾きそうな天気。気温もそれほど上がらない。日中でも風が涼しい感じで秋の訪れを強く感じた。
 早朝、小一時間ほどの散歩をした。柴犬レオを思い出し、8月末になくなった老犬ももこのことを懐かしんだ。若い頃のレオとは長い距離の散歩を楽しんだがももことは短い散歩しかできなかったことをあらためて痛感した。あまり歩けなかったももことのささやかな散歩は、歩けた期間が短くわたし自身いつもはらはら見守っていたこともあり、しみじみとした思い出になっている。
 午前中は春に咲く草花の種まきの続きをした。ネモフィラカワラナデシコ。ピンク色の楚々とした花を咲かせるカワラナデシコはももこの花にすることにした。柴犬レオの花は紫陽花、ももこはカワラナデシコ。ももこの腎機能が急激に衰えた5月、カワラナデシコが盛んに咲いていた。豪華に花を咲かせたカワラナデシコはたくさんの種を残し,株そのものは枯死してしまった。多分、次の季節まで生き残れないと思ったので花を咲かせ種を残したのである。花にはそういうところがある。
 午後は夕方近くになって車で叔父のお見舞にでかけた。今年のお正月過ぎに入院しそのままずっと病院にいるということをつい最近知った。ももこが亡くなってすぐの頃である。母の弟で母とは12歳違いである。
 病室に入ると叔父の奥さんがかたわらにいた。ほとんど毎日会いに行っていると聞いていたのでそれほど驚かなかった。1時間半ほど三人でいろいろな話をした。叔父も話を聞いたり、話に加わったりしているうちに表情がいきいきしてきた。といっても最後に会ったときから比べるとびっくりするほど変わっていた。年老いた病人になっていた。会うのは2年ぶりくらいかもしれない。
 年をとったらなるべく会う機会を増やした方がいいなと思った。
 叔父の奥さんと車でいっしょに病院より帰り、夕食をともにした。奥さんは認知症の疑いがあるとのことでMRI検査を受けたとのこと。たった今聞いたことや言ったことを忘れてしまうことが多くなったとのこと。早期発見早期治療で、進行が遅くなり、いい状態が長く続くようにできるといいと思った。

ももこの闘病生活の最中から咲き始めた朝顔
夏が終わりかけてもまだまだ元気
朝顔は夏の花というより秋の花なのかもしれない