柴犬レオの初夢

 新年になってはじめて見た夢というか、憶えている夢は柴犬レオの夢。
 早朝5時前に目覚めた時、起き掛けに見たようだ。きれいなカラーの夢だった。レオとわたしは夢の中で多摩川の河原を散歩している。河川敷に知り合いの犬が集まっているがレオは感心を示さず、川べりのほうに歩いていく。わたしも後ろからついて行く。川の水は透明でびっくりするほどきれいだった、レオが川に入り、水を少し飲んで川から出てくる。わたしはレオがもっと川の深い所に入り、身体を浸すのではないかと思ったので拍子抜けする。
 川から出て草むらのほうに歩いたレオのほうに、黒い大きな犬が近づいてくる。黒いラブラドールレトリバーだ。レオは黒くて大きな犬が苦手なのでわたしは夢の中ではらはら見守っている。案の定、レオが怒り出すが大変なことにならなかった。また歩くと背丈ほどの草むらが広がっていて、一部に刈り取られたような穴が空いていて、奥深くまで続いている。夢の中でホームレスの人たちが住んでいるのだなと思う。その草むらの横を過ぎ、道路の端をレオと歩いていると、レオが道に沿って長方形に掘られた穴に落ちてしまう。わたしは穴に気づいたがレオは避けるだろうと思っていたので驚く。穴から出る時、穴から突き出していた鉄筋のようなものがレオの頭にあたり、さらに驚く。ここで目が覚めた。
 夢に出てきた川の水の美しさ。まるで絵のような景色だった。夢の中でわたしはレオのことを心配しながら見守っている。この気持ちは、この世にいたレオと実際に散歩していたときとまったく同じような気がした。レオがいなくなってもわたしの気持ちや思いはまったく変わっていない。夢の中のわたしは現実のわたしよりもっとレオをはらはらしながら見守っているような気もする。

 昨夜は2階に住んでいる姪のこどもたちにお年玉を渡し、しばらく一緒に過ごした。弟も一緒である。レオがいた時、あまりレオをひとりにしたくないのでこういう時間はほとんどなかった。小さな変化だがレオが亡くなり、小さな変化が重なっていく。
 今夜は東の中空に十三夜の月がきれいだ。わたしがいちばん好きなお月様。窓を開けていると部屋の中に月の光が射しこみ、床に窓の形をつくる。
 柴犬レオとの暮らしを綴りたくて始めたブログだが、あとひと月くらいでレオがいたときよりいなくなってから綴ったブログのほうが長くなる。レオとの暮らしを綴ることが出来たのはそんなに長くなかったと今更のように思う。


2009年4月のレオ
多摩川の河原で


2009年1月2日のレオ
こちらも多摩川の河川敷にある運動場で撮影
後方にうっすらと富士山