涙雨?

今日は朝から雨が降っている。空気があたたかく、季節が戻ったような感じだ。
昨日の早朝、近所で八百屋を営んでいた老夫婦の奥さんのほうが他界した。
旦那さんは今年の7月に亡くなっている。
わたしが住む家の近くには小さな商店街があるが、この商店街ができるよりずっと前から八百屋をやっている。
多分、半世紀を越すくらい長い間。
今は住宅街になっているところが、田畑や雑木林、野原だった頃から。
母は義理堅く、店を開いたときから知っているこの八百屋さんで野菜や果物を買い続けた。
こんな、お店と買う人との関係も消えていくのかもしれない。
毎日、毎日、お店を開き50年余り。
八百屋を営み、こどもを生み育て、苦しいことも楽しいことも、悲しいこともうれしいことも、辛いことも幸せなこともあった人生。
さよなら。