今日は夕方から駅前のカフェへ

 日中はあまり外に出ることがなかった。

 午前中、近所の肉屋と八百屋に買い物に行った以外は日中は家にいた。

 窓を開けて3つの部屋の掃除をした後は、炬燵のある居間でのんびり過ごした。

 10時からはフランスのテレビドラマ「バルタザール」を見た。一度見るとはまってしまう。回を追うごとに核心に迫ってくるというか。今回は主人公の法医学者バルタザールが昔の部下(生徒?)から恨みを買い、熱が出ないように遺伝子操作した変性ペスト菌に感染させられてしまう。バルタザールは死の寸前まで行くが、犯人から女警部が治療薬の在りかを聞き出し、すれすれで注射ができ、生還する。じつは女警部は表面上の態度とは違ってバルタザールを愛していることを周囲に気づかれてしまう。

 テレビを見終えて、昨日書けなかった金曜日の出来事についてのブログを書いた。

 ワードでここ数日で詠んだ短歌を入力した。最近、あまりいい歌が詠めない。いや、いつもいい歌が詠めないと書いている気がする。これはいい短歌だと思える短歌などそうは詠めないものかも。ゴッホの話をここに出すのはお門違いかもしれないが、ゴッホは自分で本当に気に入った油絵だけに自らの手で署名を入れたという。あれほどたくさんの絵を描いても、署名を入れた作品はそう多くない。

 庭仕事をしたいが数日前、名前の分からない落葉樹の枝を切った後遺症(?)で腕が筋肉痛なので今日はやめることにした。

 昼食後は眠りはしないが仏間に敷いた布団にごろんと横になった。

 4時ころ起き上がり、洗濯物を取り込んだり、雨戸を閉めた。

 このまま夜を迎えるのもつまらなく思い、バスに乗りいつも行く駅前のカフェに向かった。以前は頻繁にこの店に通っていたが最近はあまり行っていない。行かなくなると行っていたころがなつかしくなる。

 店に入り、豆乳オーレを注文し、角川の「現代短歌集成 自然詠」のなかの「月」について詠んだ短歌を読んだ。ラインで自分の短歌もいくつか作った。

 この店によく来た頃と今の自分とそんなに時間はたっていないがどこか違うような気もする。この店を逃げ場とか避難場所としていたころのわたし。いまは切実の避難場所を求めていないが、どこか違う場所を開拓したい気持ちもある。もちろん、この店も時々は来ると思う。

 帰りは電車で別の駅に行って、そこから家まで歩いた。

 

昨夜には友と見てゐし月影が今宵はいささか太りてをりぬ

 

葉を落とし捨てるものなき柿の木に月と星ひとつ添へるがごとし