髪の毛がうっとおしくて美容院に行く

 湿度が高く、空も雲が多く、梅雨らしい日々が続いている。美容院でカットをしてからひと月あまりしか経っていないのに、髪の毛全体のボリュームが増したような気がして、すっきりしない。

 午前中は昨日開かれた歌会の仲間に連絡したり、梅ジャムを送る友だちに電話をしたり、それぞれの電話はそんなに長くないがせわしかった。仲間が書いた短歌の原稿にある漢字が読めずに、電話で本人に聞こうとなんどか電話しても出なく、しかたなく別の仲間に電話してあれこれ推測した。そのうち、これだという漢字にたどりついた。本人には再度、確認の電話を入れた。

 午後から美容院に行った。急な坂道を上り、よく利用する最寄り駅のひとつに出て電車に乗って行った。

 美容院はすいていて指名した人がすぐカットしてくれた。湿度の高いこの時期は髪のまとまりが悪く、誰もが形を作りにくいという悩みがあるとのことだ。わたしだけではないと少し安心した。

 髪の毛の長さはそれほど切らず(特に頭頂部は)、髪の毛先をそいでボリューム感をなくすようにしてもらった。かなりすっきりと仕上がった。

 店を出て、ときどき買い物をする洋服屋さんに足を運んだ。夏のセール中である。試着して3割引きのブラウスを買った。合わせやすいオフホワイトの、ゆったりしたブラウスである。

 買い物を終え電車に乗り、別の最寄り駅に出た。駅前のスーパーマーケットで夕食の買い物をしてから、同じく駅前のスターバックスに入った。新コロナで席を制限しているので、空いているのは出入り口近くの、以前は空く席を待っている待合席しかない。いちばん好きな席は4席あるカウンター席だが、最近空いていることがなかった。はじめて座る席だがそこをキープ。ドリップ珈琲のSを注文し、席に落ち着くと思ったより居心地がよく店の外が眺められるし、店内に向かって座るカウンター席よりよさそうだ。

 しばらくいて、ラインで短歌を作った。

 

いくにんもの人と電話に話したる午前の後の静かな午後

 

ネイビーの服装こんなに多種多様 名門校の父兄ら歩く