特別支援学校のカフェに行く

陽射しはあるが風が冷たい。この時季はこのくらいの寒さは仕方ない。寒い方が安心できるようになった。

 明け方6時過ぎに雨戸を開けたら東寄りの空に月が見えた。父や柴犬レオがこの家にいるとき、よく夜中の2時から4時くらいの時間に起きて外に行くことがあり、そのとき見た月だったので妙ななつかしさを感じた。あの時は、夜中過ぎから早朝に出ている月に何か不吉なものを感じたが、いまはそんな感じはない。

 あのときは多くの人が寝ている時間に空に出ている月に、胸がざわざわした。その胸騒ぎのような感覚は今もわたしのうちに残っているが、同じ月を見てもざわざわすることはなく、なつかしむだけだ。

 お昼近くから近くの特別支援学校に行き、校内のカフェで顔なじみの人たちと談笑した。あたたかいオリジナルのハーブティーを味わった。お代わりの珈琲も。

 知人のひとりが25年前(阪神大震災が起こる10日くらい前)に亡くなったわたしの叔母を覚えていて、品のいいおだやかな人だったと言ってくれた。わが家の隣で萬屋のような店を営んでいた。戦後しばらくはとても流行ったが、だんだん薄商いになっていった。それでも叔母がいる頃はまだよくて、近くのコンビニができ始めると商売が難しくなってきたようだ。父や母は親戚なので叔母の店をよく利用していたが。

 学校に行く前に弟が家に来て、午後遅い時間までいた。弟宛てに宅急便が届いたようで、8畳のフローリングに四角いマットを敷いて、新しいカーテンを付け替えた。見違えるようになった部屋を前にすると、父母がいた頃、柴犬レオや老犬ももこがいた頃がどんどん遠ざかっていくような気持ちになった。

 

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梅の花がひとつだけ咲いていた