駒沢通りの銀杏並木を見に行く

 初冬の気配が濃くなり、庭仕事をひとつひとつ仕上げていく。
 丸い浅めのプランターに培養土を入れ、今年の初夏掘り起こした小さなチューリップの球根を12〜3個埋め込んだ。来年の3月までは見た目土だけのプランター。土の下では根が伸びけんめいに根を張ろうとする。
 もうひとつは長方形のプランターに、ビオラの花苗ひとつとヒヤシンスの小さな球根を植え付けた。このプランターは7〜8年ムスカリの球根をたくさん植えて楽しんだが、どういうわけか(この夏の暑さが原因か)球根のがほとんどが消えてしまった。来春は違う花を咲かせてみたくなったのである。
 さらに、種から育てて花壇に植えたストロベリーフィールドを抜いて、その場所に矢車草の苗を4つ植えた。
 午後は駅前のスーパーマーケットに車で買い物に行き、その足で駒沢オリンピック公園へ向かった。駒沢通りの銀杏並木を見たくなった。この季節、街路樹の紅葉を車でドライブしながら見るのが好きだ。
 途中、いくつもの街路樹があるが葉が傷んでいるものが多く、きれいに紅葉していない。目当ての銀杏並木も黄葉している樹、緑色が勝っている樹、まだらに黄葉している樹などさまざまでまだ見頃ではなかった。オリンピック公園を通り過ぎ、少し行ったところを右折してUターン。駒沢通りをまた通って家路についた。



 亡き知人に空似の他人見かければ十年(ととせ)前にさかのぼる心地

 
 夜は満月を見ながら散歩した。川向こうの高層ビルの夜景を眺めてから坂道を上った。しばらく歩きまた坂道を下って帰ってきた。

 見返れば坂の上なる円月が待つ人のなき家に帰れと


信号待ちの車の中から撮った写真
銀杏並木の端のほうが写っている