カルガモのひながいなくなった

 六月は始まったばかり。こんな寂しいタイトルでブログを書くことになるとは。
 朝といっても陽射しが強くなり始めた時間に散歩に出た。近くの川のかるがもの家族を見に行くため。昨夕は10羽いたひなが3羽に減ってしまったので気がかりだった。
 案の定というかひなはいなくなっていた。川を等々力不動尊の近くまで上流へと遡った。ここから毎日決まった時間に水が川に放流される。川はここで一旦分断されているが地下でつながりさらに上流がある。
 途中、川でに成鳥のカルガモ2羽を見た。その周囲にひなはいなかった。2羽はたぶんつがいだろう。ひなは彼らのこどもにちがいない。この川には4〜5年前はたくさんのカルガモがやってきて、毎年この季節には子育てをするつがいが数組いた。柴犬レオがいた頃はかるがもがたくさんいたし、レオが死んだ後もしばらくはいたのだがその後少なくなってきたようだ。
 がっかりして家に帰った。ほんとうに短い間、2〜3日の間だけだがひなたちはどれほどわたしたちをなごませ楽しませてくれたか。川沿いの道を歩く人、自転車に乗る人、走っている人が足を止め川をのぞき込んでいた。ひなを見守るだけでは力不足だった。なんとか数匹でも生き残ってほしかった。こういうとき保護して生き延びさせる方法があるのだろうか。
 陽射しが強いが庭仕事をした。種を蒔いて育てた朝顔の苗が大きくなってきた。お昼前に大きなプランターに古い土と手作りの腐葉土、化成肥料と土壌改良剤を混ぜて入れ、植える準備をした。昨夏、老犬ももこがいたとき作った朝顔のつるをからませる格子状のものを今年も使うことにした。市販の支柱を縦に4本使い、横棒は梅の剪定枝をビニタイで止めて作ってある。
 近所に買い物に行き、帰ってきてすぐ昼食。昨日と同じように疲れが出て廊下に干してある布団に横になり昼寝をした。眠るつもりはなかったのだが。目覚めてカーテンを少し開けて空を眺めると雲の切れ端がふたつ真っ青な空に見えた。桃の木の向こうに。
 起きてすぐ庭仕事再開。午前に用意したプランターに少し新しい培養土を足して朝顔の苗を4つ植えた。白の朝顔の苗をひとつ、あと3つは花色がわからない。白い朝顔は種も白いので花色がわかる。

 ある神社の創立記念祭で献詠歌を募集していたので応募したところ、次点歌として選ばれたいう知らせの葉書が届いた。もしかしたら・・・・と思っていたが応募数が多そうなのであきらめかけていた時の知らせなのでうれしさよりも驚きが大きい。


 かるがものひな十羽をりたるが三羽に減り今朝は姿見かけぬ

 マジックのごとひな消えて親鳥をおぼしき二羽川にたたずむ

 かるがものひなマジックのごと消える十羽が三羽三羽が零に

 ひな消える川沿いの道 日傘さす女ジョギングする男過ぐ

 種蒔きて育てる朝顔花色のわからぬ苗を四つ植ゑたり

 昨夏の老犬ももこがをりし日に花咲かせし朝顔の種

 愛犬のこの世を去りしその後も朝顔は花咲かせ続けき


川の上流に栗林があり、花が満開だった
栗の花の匂いがあたりに漂っていた