サンゴミズキ、ウィンターベリー、すかし百合を活ける

 日中は陽射しが出たが風は冷たかった。
 お昼前に近く特別支援学校に足を運び、校内にあるカフェでコーヒーを注文した。老犬ももこの散歩がきっかけで仲良くなった人といっしょに会話も楽しんだ。ももこがいた頃はほとんどひとりでここに来ていた。ももこが元気な頃はももことの暮しを楽しみながらも、このカフェで過ごす時間がちょっとした気分転換になった。ももこが病気になってからは気分転換と同時にいくぶんかのいやしでもあった。今でもそれは変わらない。ももこはいなくなりひとりになった生活のなかで息抜きであり、くつろぎの時間にもなっている。
 午後は生け花教室に行った。いつもは1時半から始まるが今日は先生のご都合で3時からとなった。
 花材はサンゴミズキ2本、ウィンターベリー1本,えんじ色のすかし百合2本、白い洋菊1本である。
 サンボミズキの赤い枝がポイントとなっている。あたたかみのある色合いの枝や花と、冴えた色合いのウィンターベリーがモダンなイメージの花活けができた。


 こんな歌を作ってみた。
わがかたわら大きなベッドに病み伏せつ 苦を目に宿す老犬ももこは

歯ぎしりをさかんにしおり食べることが苦に変わりし犬なりき

深紅のもみぢ葉散り敷く庭道を昨年は老犬と歩きたり

特別支援学校の畑でとれた大根の葉あおあおと元気

つぼみ持つ紅梅の枝のあいだ二カッと笑う半月のぼる

スモモの枝のあわいに向かいの家のイルミネーションまたたきおり