ネモフィラの植え替え、部屋の掃除など

 朝から晴れておだやかな秋晴れの一日だった。今日は燃えるゴミを出す日なので、庭の掃除と通路の草むしりを少しした。昨日切った夾竹桃の枝は3〜4束に束ねて出した。いちばん太い幹の所はまだ切らずに長いまま放置している。時間がたつとからからに乾き、軽くなって切ったり運んだりなど扱いやすくなる。ただ、そうなるまで一年近くかかる。
 玄関から駐車場に向かう通路の片側は、30センチ近く盛り土をして大きな石や火山岩土留めをし、そこに梅や椿、ツツジ、楓などを植え込んでいる。盛り土をした上にシンビジュームの鉢を置いておいたが、不安定で身体が触れただけで通路に落ちた。これを見て、昨年の柴犬レオを思い出した。レオは通路から盛り土をした所に上ろうとして上れず、通路に落ちたのだが、その時、ガーデニング用の熊手も一緒に落ち、レオの足が熊手の尖ったところを踏みつけてしまった。わたしは落ちるところは見ていなくて、落ちた後のレオの顔を見たのをおぼえている。困ったような戸惑いと驚きの表情だった。
 熊手は通路にころがっていたので、もしかしたら踏んだのかとは思ったが、踏んだところは見ていなかった。レオが駐車場で歩いているとき、コンクリートに血が滲んだのでそれと気づいたのである。
 あのときのレオの切なそうな顔がありありと思い出され、朝から大泣きに泣いた。レオは足の痛みに驚き、何が起こったかわからないままわたしのほうを見た、足の裏が痛いよ、変だよと訴えたのだろう。レオの顔がしばらく瞼に張り付いたようになった。写真で撮ったレオの顔より、記憶の中のレオの顔のほうがより強烈にわたしの胸をかきむしる。
 午後はできればスケッチに出かけたかったが、部屋の掃除をし出したらとまらなくなった。生前の父が自分の部屋として使っていた洋室は今では物置の部屋と化しているが、その有様を見て、父が気の毒になった。父母が使っていた座椅子などいくつかの使わなくなった物を外にある物置小屋に移動し、少しだけすっきりさせ、掃除機をかけた。
 その続きで、レオが亡くなってからはいちばん掃除をしていないレオとわたしの部屋にも掃除機をかけた。角部屋で、庭の通路に面している側には障子が4枚、そこと直角になっている側には障子が2枚あり、一枚一枚障子の桟を濡れ雑巾で拭いた。まるで何年ものほこりが積もったような桟もあった。障子紙は下の方がレオが寄り掛かったり、引っ掻いたりして破れているがこれはそのままにしておきたい。


鉢植えにした菊のつぼみがふくらんできた
4種類ほどの菊をさし芽して育てたが、どんな菊なのかよく覚えていないので
咲くのが楽しみ


ポット鉢に植え替えたネモフィラ
種まきをして本葉が4枚くらいになったら植え替えようと思ったが
成長が遅いので、2枚の葉が出て植え替えた
根付いて大きくなるか一抹の不安