引き続き、掃除など

 おだやかな秋晴れが続く。昨夜は2時半ごろ目が覚めてしまい、起きて外に出た。東の空に月が出ていた。あまり好きでない月。寝静まった時間に出る月になんとなく不吉なイメージを抱いていた。父を介護していた頃、夜中過ぎに医者を呼ぶとき、門扉を開けに行くとこの月が出ていたことがある。4時半ごろ寝なおして8時頃起きた。起きる前に柴犬レオが夢に出てきたが、変な夢だった。
 よくスケッチに行く駅舎の前にわたしがいて、その周りでは飼い主のいない犬や猫の里親探しをしている。テーブルが置いてあり、いくつかの袋や箱が並んでいる。袋のひとつを覗くとその中に、レオが丸まって寝ている。袋は幅20センチくらい、奥行きが10センチ前後で、取っ手のついていない縦長のタイプ。袋の底にレオの姿を見たとき、何を感じただろう。何かを感じたことは覚えているが、すぐ目が覚めたので憶えていない。
 昨日は父が使っていた洋室と、レオとわたしが眠った部屋を掃除したが、今日は仏壇のある部屋を掃除した。この部屋は父母が寝室として使っていて、居間と続きになっている。朝夕、お線香をあげ、お供えの水を代えるときに部屋に入るがそれ以外はあまり使っていない。夏は比較的涼しいので昼寝をときどきしたり、あまり物を置いてなくて洗濯物を広げやすいのでアイロンをかける時に使うくらい。レオは父が亡くなった後、がらんとしたこの部屋で昼寝をするのが好きだった。秋になると、陽射しが部屋の奥まで入る。柿の木の葉から漏れる日が畳に模様をつくり、おだやかな秋の日はわたしもレオと昼寝をしたことがある。
 あまり使わない部屋だから散らかってはいないが、鴨居や柱、欄間などのほこりを拭き取ったり、掃除機で吸い取った。この部屋と隣の居間にも障子があるが、障子の桟はわりときれいにしているので、今日は掃除しなかった。レオが家の中で遊んだぬいぐるみが置いてある整理ダンスの上のほこりも拭き取った。レオはぬいぐるみを取ってほしい時、このタンスの前でワンと一声吠えるのが常だった。


深まる秋、百日草の赤が深みを増し、冴えてくる


名前のわからないバラ
気温が少しづつ下がっていく秋のバラはどこか儚げな風情がある


こちらはフェアリーという名前のバラ
春に咲き、夏に咲き、秋にも咲く