柿の花

 風もなく、日差しもおだやかでさわやかな5月の一日。明るい緑色の葉っぱを茂らせている裏庭の次郎柿の木を見上げると、うすいオレンジ色の地味な花がいっぱい咲いている。柿の実のへたになる部分は黄緑色で、へたに守られるように花がついている。
 終わった花だろうか。こげ茶色に変色したものもある。昨年は数えるほどしか花が咲かなかった。そのため秋になっても柿の実は20個あるかないか。鳥達と競って、まだ熟さない柿の実を何個かとったが、木になった状態で完熟した実ではないので、いつもよりおいしくなかった。
 今年は盛大に花が咲いているので、順調に行けば食べきれないほどの実がなるだろう。父母がいた頃はほぼ一年おきになり年で、知り合いの若い人に柿の実をとってもらい、近くに住む親せきや近所の人に配った。甘いと評判の柿の実だった。
 一昨年はたくさんなったが、ヒヨドリが半分以上たいらげた、昨年は太い幹を何本か剪定したため、ほとんどならなかった。
 柿の木の花をしっかりと観たのははじめてで、このような地味な花からあの甘い果実ができるとは不思議なものだと思った。この目立たない花はどうやって受粉するのだろう。蜂か鳥か、それとも何かの虫か。蜂が訪れる気配もないが。梅やスモモ、桃、リンゴの花はきれいで、蜂や鳥もよく訪れていた。柿の花には見た目とは別の何かの魅力があるのだろうか。

よく観ると、へた(ガク)のかたちがかわいい
葉っぱの緑はどの果樹よりもきれい

こちらも地味なユキノシタの花
よく観ると、花びらの付き方がおもしろい
何本もの花が群れ咲くと風情がある、特に雨の日など

 老犬レオはあいかわず夜中に何度か(2度くらい)起きるが、全体的には落ち着いてきた。何時間も起きていることはなく、長くても小一時間くらい。その分、わたしの負担も小さくなった。レオも夜の間、寝ているより起きている時間が長いのは負担になるにちがいない。昼間ほとんと寝ていることが多いのはそのせいだろう。
 今日のレオは夜起きている時間は短かったが、やはり昼間はよく寝ていた。レオがおしっこをしたいというタイミングにわたしの手が離せないときが重なり、おしっこは部屋の中でした。夕方、部屋の中で用をたした後だが、レオを抱いて駐車場に連れて行った。今日はじめての外だ。少したってから抱いていつもの用水路沿いに行き、わたしの脚の回りを歩いた。日が長くなったので、5時半ごろでも散歩にちょうどいい明るさ。夕暮れの風がここちよく、レオをもっと早く外に出してあげればよかったと思う。とはいっても日中の日差しが強い時より、夕方がいいかもしれない。
 昨日はすごい久しぶりにレオのシャンプーをした。去年の夏の終わりごろ以来かもしれない。手足や下半身は月に一度くらい洗っているが、首や背中、脇腹などは洗っていなかった。おしっこの上に倒れて、タオルで拭いたが、最近、こういうことがが多く、匂いがとれない気がしたので思い切って洗ったのだ。
 わたしもお風呂に入る状態で、レオを抱いて石けんをつけてザッと洗い、シャワーのお湯をかけると、茶色のお湯がレオの体から流れた。かなり汚れていたようだ。

桃の実(写真上)も梅の実(下)も大きくなってきた
梅の収穫は6月初めころかな