今日は高校の同期会へ

 今日は夕方から高校の同期会が3年ぶりに開かれ、出席するつもりだった。
 老犬レオは朝起きて部屋の中でおしっこをしてからしばらく外にいて、家に戻るとまた眠ってしまった。でかける前に食事を食べさせたいと思ったが起きるかどうかはらはらしながらお昼過ぎまで、写真を見ながら鉛筆で近くの用水路沿いの風景をスケッチした。
 レオは2時過ぎに起きたのでなんとか食事を食べさせることができたが、口から食べ物をぽろぽろ落して食べた量はあまり多くなかった。水を飲む量も少なかった。気になったが、レオを庭に面したいつもの部屋に入れ、ガラス戸を少し開け網戸から風が入るようにしてでかけた。
 同期会は高校がある私鉄沿線の駅を降りてすぐの会館で行われた。少し遅れたが3年ぶりに会うクラスメートとすぐ打ち解けることができた、もともと女子生徒が少ない高校だったが、女性の出席者が少ないのが寂しい感じ。
 前の同期会の後、3年の間いろいろあったが、歳月の流れを忘れさせてくれるひとときだった。3年前は亡き父がいて老犬レオもまだ元気だった。今日の同期会に出席することに少しの屈託があったが、友と話しているうちにすべて消え去った。
 2時間で終わる同期会だけで帰るつもりだったが、2次会にも出席したのは気持ちのいい時間が過ごせたからかもしれない。さらに3時間弱、さらに打ち解けた話しで盛り上がり、家に帰ったのは夜10時前。
 老犬レオはどうなっているだろうとはらはらしつつ、玄関のドアを開けると、レオの泣き声が聞こえてきた。押しつぶしたような声。急いでレオのいる部屋に入ると、古いソファとガラス戸の間の隙間に、ねじれたような姿勢で仰向けに倒れていた。抱き起こすと毛が濡れいてる、下に敷いたトイレシートにはおしっこの沁み。
 乾いたタオルと濡れたタオルでレオの毛についたおしっこを拭きとった。床におろすと、長い時間無理な姿勢を続けてしたせいか、首が巻貝のように体にまきつく感じでまっすぐにならない。膝枕してなでながら少ずつ首が真っすぐにした。水をやり、ドッグフードをやり、さらに食事を作って食べさせた。牛肉とゆで卵、ハム1枚、スライスチーズ、ゆでたスナップエンドウにヨーグルトをかけたもの、ニンジンのすりおろし。なんとか食べてくれたので少し安心した。
 気になるのはあの無理な姿勢をどのくらい続けていたのかということ。わたしがドアを開ける音を聞いて、レオは泣き声をあげた。助けてくれと。
 でかけるときは、レオが狭い場所に入らないように塞いだほうがいいと思った。狭い所に入り、後ろ足立ちになり、そのまま背中から引っくり返ることが多いから。今日もそうなることを予測しなければいけなかった。

アジサイが咲く庭


老犬レオとよく行く用水路沿い
桜の新緑が木陰をつくる、居心地がよい水辺