久しぶりに国会図書館へ行く

 空には厚めの雲、どんよりと湿度の高い一日。

 久しぶりに国会図書館に行った。

 図書館内に端末を置いた席が少なくなったことで、以前のゆったり感がなくなったようにに思う。せちがらくなったのである。

 端末のある席が見つけづらくなった。それでも月曜日なのですいているので、席を確保した。

 小池光の歌集『梨の花』と横山未来子の歌集『花の線画』と『金の雨』の三冊の本を閲覧、短歌誌

は三誌を閲覧した。「歌壇」、「短歌」、「短歌研究」である。

 3冊の歌集はいずれも半分くらい読み、雑誌は拾い読みした。

 小池光の歌集を読んでいると、若い男が何か言ってきた。わたしの席を使わせてほしいと。端末で閲覧する本を検索したり、データ化した書籍や資料を読むための席なので、わたしが歌集を読んでいるのを見て端末を使うために空けてほしいということなのだろう。わたしの隣の席にも端末が置いてあり、空いているので隣が空いていますよと返事した。その男は疑わしいという表情で隣り席を見たが、空いていたので照れ隠しの笑いを浮かべて座り、さっそく検索し始めた。こちらを見て、笑顔を作っているがわたしは相手を見ることもこれ以上言葉を発することもなかった。

 端末を置いた座席が少なくなったためにトラブルりそうになったことがこれで2回目で、やれやれである。これからは読みたい本や雑誌の閲覧請求をしたら、閲覧のための席に移った方がいいかもしれない、だが、本や雑誌を読んでいると、他の資料を見たくなり検索したり、データで読むことがあるので、やはり端末のある席の方が何かと便利ではある。

 もやもやしたこころをやわらげてくれたのは小池光さんの歌集『梨の花』の中で読んだユーモアのある短歌のいくつかである。頬がゆるんでこころのわだかまりもほどけた。

 4時半近くになり図書館を後にして、永田町から二子玉川駅に電車で移動。夕食の買い物をしてバスで帰った。

 友だちからのラインに気づき返信した。来週の金曜日に会う約束をしたがその日は予定があったので木曜日にしてほしいとのこと。だがその前日の水曜日に新たな約束が入り、一日中でかけているので翌日の木曜は無理と思い、ことわった。7月に入ってからに、と伝えた。