猛暑日続く東京、国会図書館に行く

 衰えることのない高気圧が東京を熱々の夏に追いやる毎日。電力は足りずに、節電はした方がいいがエアコンは使いましょうというメッセージもどこか無理があるような。

 家で一人でエアコンの電力を使うより、国会図書館で多くの人と電力を使った方がいいかも、とは考えなかったが、図書館のほうが暑い夏は読書は向いていると思った。

 朝早めの時間に家を出て、国会図書館に着いたのが10時40分頃。もうだいぶ座席がうまっていたが、なんとか落ち着けそうな席を見つけた。

 さっそく、閲覧請求をした。永井陽子さんの同人誌「詩線」(1号から15号)、角川の短歌誌「短歌」6月号、佐藤弓生さんの歌集『薄い街』と『モーヴ色のあめふる』。

 「短歌」6月号を読んで、超空賞受賞者が発表されているのを知った。抜粋の50首を読んだ後、大下一真さんの受賞歌集『漆桶』(しっつつ)も請求した。さらに短歌雑誌「短歌」に短歌における私性の問題を扱った特集があり、その記事から興味を持ち、平岡直子さんの歌集『みじかい髪も長い髪も炎』を閲覧請求した。

 この平岡さんの歌集は半分弱しか読めなかったが、すごく気に入り、好きな短歌と思った。全部読み切りたいと思っている。

 大下一真さんの受賞歌集は五分の一ほど読んだ。また時間があるときに読んでみたいと思った。

 今日の図書館で一番の収穫は平岡直子さんの短歌に出会ったことである。

 4時ちょうどに切り上げて、国会図書館をあとにした。半蔵門線田園都市線を乗り継いで二子玉川に出て、駅前のカフェに入った。あたたかい珈琲を飲んだ後、地下にあるスーパーマーケットで買い物をして家路についた。