ホームセンターで花壇に植える花苗を買ってきた

 おだやかな陽ざしが注ぐ。寒くなる前に種子から蒔いて育てている苗が少しでも大きくなるよう日があたる場所に、ポット鉢を移動した。こんな小さな努力がきれいな花が咲くことにつながればいい。

 朝早めの時間に知人から電話があり、近くまで来たので来年のカレンダーを届けに行くと言ってきた。ポストに入れておくとのことだが、顔を見てお礼を、と思い、門から道路へ出るとちょうど知人が来たところ。来年の卓上カレンダーを受け取り、少し立ち話をした。

 明治神宮の月次献詠は12月が今年最後で、12月10日必着である。兼題は「残る」。今年の残りもわずかだが、「残る」ということばはいろいろに考えられる。いままでほとんど考えていなかったので、そろそろ考えようと思い、パソコンに向かい、いくつかを考えた。前に詠った歌を、意味変えずに言葉を変えて作ることもした。つまり、「残る」という言葉を入れて、作り直した。

 どんな残るがあるだろうか。ことばから想像をめぐらすことも楽しみのひとうだ。

 来年の春に向けて花壇の植え替えをしなければいけない時期だ。チューリップの球根をたくさん買ったのだが、あわせて植えるビオラなどの草花がひとつもないので、午後は車でホームセンターに行った。

 色とりどりのビオラを中心に、プリムラ、スイートアリッサム、ノースポールを買った。チューリップは小さめの花を咲かせるビオラと合わせよう。ほんとうは忘れな草と合わせたいのだが、昨年咲いた忘れな草からこぼれ種子で芽が出たあと、夏の暑さですべて消えてしまった。例年だと、たくさんの忘れな草が花壇のあちこちに育って、小さな株のまま冬を越して春にすばらしい青色の花が咲いたのである。

 気候の変化だけが理由ではないかもしれないが、強い日射しにあたり、芽が出てまもないまだ小さな忘れな草がぐったりとしおれ、消えていくのを見た。やはり、暑い日、日差しの強い日が長く続くのはよくないようだ。

 買ってきた花苗は色の統一がないといえばそうだが、冬の間、いろいろな色を見たいのでよしとしよう。

 ホームセンタで買い物をすまして、花苗を車に積み、そのまま駒沢オリンピック公園に車を走らせた。公園の真ん中を駒沢通りが通っているが、銀杏並木は日の当たる側だけが黄色に変わっていて、日当たりがよくないほうはまだ緑色がだいぶ残っている。

 この緑色がだいぶ残っている側に、老犬ももこといちどだけ車で行った公園の駐車場がある。そこに車を停め、あまり調子がよくなく歩けないももことほんの短い散歩をした。寒い2月の半だった。花にはまだ遠い季節だが、桜の季節にはももこの調子はもっと良くなかったので、あのとき、短い時間だったがはじめてももこと公園に行けたことはかけがえのない思い出となって残っている。

 こんなことを考えながら、駒沢公園を通り過ぎた。

   先週の金曜日に電話で話した友だちが、月曜日にまた電話をすると言っていたがいっこうに電話がかかってこない。夜になってもないので、こちらから電話をしたが相手が出なかった。しかたなく電話をくださいとラインを送った。忙しくて電話ができないのだろうか。あまり夜遅くなっては、と遠慮しているのかも。明日、こちらからもう一度電話をしてみようか。それとも電話がくるのを待つか。

 

 買ってきた花苗の写真は、夕方になり光線が足りなくて撮れなかったので明日撮って、アップロードするつもりである。