おだやかな初夏の一日、美容院へ行く

 朝から晴れて新緑がきらきら輝く。少しづつ緑色が濃くなるのがわかるがまだ若葉の色である。

 朝8時過ぎ、朝食を終えた後に燃えるゴミを出す日であることを思い出し、慌ててゴミ出しをした。最近、回収が早くなり、持って行った後に出すことが2回あった。今日は大丈夫だった。

 ゴミ出しの後、庭に出てオオムラサキツツジの剪定の続きをした。5~6本の背の高いオオムラサキツツジを並べて植えてあり、五分の一ほど狩り残してある。手が届かない難しいところなので後回しにしたところだ。動き回り何とか工夫して、ほぼ切り終えた。

 刈り込み用の取っ手の長い植木鋏の切れ味が悪くなったので、途中、研ぎ直したら、だいぶ切れ味が戻ったのでベニカナメの剪定も少しした。例年だと今より1~2週間ほど

早くベニカナメの剪定を開始する。今年はいろいろな庭仕事が遅れ気味だが、あまり無理をせずに進めていきたい。

 午前中、一昨日蒲田で開いた歌会のグループラインに主催者からラインが届き、しばらくやり取りが続いた。と言ってもわたしが送ったの一回だけだ。だいたいグループラインは一度だけ送ることが多いが、以前、都市川で鶴の群れを見かけたというラインがあったときは真偽を確かめたくてこちらからかなりのラインを送った。

 昼食後は午前中の庭仕事の疲れが出て、30分ほどごろんと横になったが眠らなかった。

 気温が上がってきて、伸びた髪を重たく感じるようになったので、美容院に行くことにした。手早く支度して急な坂を上って最寄り駅のひとつへ。電車に乗って美容院がある街に移動した。

 美容院はかなり空いていて着いてすぐ指名した担当者にカットしてもらった。かなり短くカットしてもらい、体も軽くなった気分だ。

 また電車に乗り、二子玉川に移動。複合商業施設ライズにあるカフェに入り、ブレンドコーヒーを飲んだ。金曜の夕方ということもあるのだろうか。小瓶のビールやワインを飲んでいる女性の姿が何人か見られた。この店は最近、頻繁に来ているが今まで見かけなかった。瓶入りのビールやワイン、発泡酒をこの店では出しているようだ。

 わたしはあたたかい珈琲を飲みながら、ラインのキープメモにいくつかの短歌を詠んだ。

 小一時間店にいて、夕食の買い物を少ししてバスに乗り家に帰った。

 

いつのまに若葉繁りてその内にうす闇育て六月を待つ

 

揺られつつノートをひろげ算数の計算式を解く中学生

 

白ワインの小瓶を開けて夕食の買い物を終えたる主婦はくつろぐ

 

会話の声満ちる店にてキャスケット被る女は文庫本読めり

 

気がつけはあたりの人は皆去って絶えず落ちゆく水音とわたし

 

友だちにラインを送りその先が読めない夕闇ライトが光る