乙女椿と蠟梅が咲く庭

寒い日が続く。今日は昨日より陽射しがそそいだ。

5時過ぎに起き、テレビ体操をしていつもと同じ一日のはじまり。

昨日より少しだけ活動した。と言っても近くの八百屋さんと肉屋さんに買い物に行っただけだ。

 車で図書館に行きたかったが、返さなければいけない本をまだ読みたかったのでおくらすことにした。予約した本が届いているとメールで知らせてくれたので、早めに行くようにしたい。

 まだ読んでいたい本とは『永井陽子全歌集』で、その中に収められている『樟の木のうた』を読んだ。

 

図書館を出づれば招くあらた夜の月しろの道天につづけり

 

やさしく低く朝けの風に呼ぶこゑとなりて歌わむ樟の木のうた

 

                     『永井陽子全歌集 樟の木のうた』 

 寒中の庭に出ると、この寒さのなか乙女椿の花の数が昨年末より多くなっている。椿は春が近づいているとどこか感知してるのだろうか。励ましてくれるような、そんな花だ。

 桃の木の近くに父が植えた蝋梅の花もぽつぽつとひらいている。寒さに香りが凍りついたのだろうか。あたりに漂う香りを感じなかった。陽射しがもっと注ぐあたたかめの日に香りが漂い出るのかもしれをしれない。

 

緑濃く強き葉たちを従へて寒中の乙女椿ひらきつ

 

乙女とふ名を持ちながら強きかな大寒のころのあわき桃色

 

 

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