「解明 百人一首」を見る

 晴れて寒い日曜日。

 緊急事態宣言とはまったく関係ないが、ほとんど家にいた。外に出たのは一回、明日の朝食用のパンをコンビニに買いに行ったときだけだ。あとで散歩に出るかもしれないが寒いので多分行かないと思う。

 エアコンをつけた居間で掘り炬燵に入って、昨日(土曜日)、図書館から借りてきた歌集を読んだ。

 借りてきた本は新たに歌人の築地正子の歌集が2冊。借り直したのが永井陽子の歌集2冊と、石井不二子の歌集一冊、俵万智の歌集1冊である。

 今日読んだのは永井陽子の歌集『ふしぎな楽器』で、ふしぎな楽器とは短歌のことである。

 昼食後、NHKBS2で放映された「英雄たちの選択SP 解明百人一首」を見た。

 藤原定家が編纂した百人一首がどのように生まれたかを、ドラマ仕立てで解明する。いちばん興味をそそられたのは後鳥羽上皇と定家の関係の変化と、源実朝と定家の関係だ。あと、和歌が定家が生きた時代にどのような意味を持っていたか。

 承久の変で鎌倉幕府に権力奪取の戦いを挑んだ後鳥羽上皇は戦いに敗れ、隠岐の島に島流しになった。藤原定家隠岐の島に流された上皇に一通の手紙さえ書かなかったといわれている。歴史上では上皇と定家は袂を別ったあと、二度と和解することはなかったということになっているが、テレビではこころのなかでは結びついていたソウルメイトと位置付けた。

 どうだろうか。後鳥羽上皇はそこまで藤原定家を認めていたのだろうか。知識が乏しいわたしにはほとんど判断できないが断片的な知識によるとそうとも言えないようだ。

 また源実朝という短歌が好きな武将に新たに興味を持った。年に一度開かれる源実朝顕彰の短歌大会に二回投稿したが、今年はもっと気合をいれて投稿したいと思った。

 

 

 見上ぐればあこがれに似る夕雲が柿の木の枝を無言で過ぎる