竹の子の絵を描いた


 朝は風がなかったのにお昼前ごろから風が強くなった。満開になってからかなり長持ちした桜がこの風でいっせいに散りはじめた。
 昨夜、最近では珍しく未明に目が覚めてしまいしばらく眠れなかった。5時半ごろ起きたが寝不足気味である。
 今日は家でのんびりすることにした。
 昨日竹の子を送ってくれた友だちにお礼の電話をし、その後、竹の子を茹でようと思ったがその前に絵を描くことにした。
 葉書サイズの紙に太めの鉛筆でスケッチして水彩色絵具で彩色した。絵を描きながら竹の子を送ってくれた友だちとその共通の友だちに毎年この時期送っているものをレターパックに入れて送る準備をした。水彩絵具で色を重ねる場合、乾かしてから塗らないと色がにじむので乾くのを待つ間に郵便局を行ったり来たりした。
 絵が完成したのは午後になってから。お昼ごはんは桜が散る様子を眺めながら8畳間で食べた。外廊下の掃き出し窓越しに花びらが強い風に煽られるように散るのを眺めた。強い風に乗って花びらがわたしのほうに向かって来たとき、ガラス越しではあるが思わず身をそらした。

 花びらのあわい縫ふやうに街川を鯉がからだくねらせ泳ぐ
 花びらが文字のさまにつらなりて川面をあまた流れゆきたる
 花びらの書ける文字を読めるのはどこのだれか空を見上げる
  
 掃き出しの窓越し風に煽られて花びらがわれに襲いかかりくる

 赤は赤でも違ふ赤花器に浮かぶラナンキュラスと椿の花


老犬ももこを偲んでピンク色のチューリップを
通路沿いの花壇に植えた



ラナンキュラスと椿の赤い花
写真だと赤の違いがよくわからないが肉眼だとまったく違う