彼岸の墓参りに行く

 昨日が彼岸の入りだったがいろいろあって墓参りに行くよゆうがなかった。
 今日も実と言うとお墓参りに行かないと、と思ったのは夕方近くになってから。いつも行く花屋さんまで車を走らせた。黄色いチューリップ5本を買った。数日前に朝の散歩の帰りお寺に寄ったが花がまだきれいだったので、新しい花を少し加えればいいと思った。
 家に帰り、駐車場の左右に咲いているあわいピンク色と白の二色の雪柳を切った。黄色のチューリップに加えて花束にしお寺に持って行った。
 思った通り花立の花はじゅうぶん元気だった。特に淡いピンク色のアストロメリアはつぼみがすべて咲いてますますきれいになっていた。紫色のスターチスを除き他の花はぜんぶ生かし、チューリップと雪柳を加えると春らしい供華になった。


 車で花屋さんに行くとき見た風景を詠んでみた

 川べりの空き地に咲けるハナダイコン春の花の高さにそろひて

 車の窓より眺める向かふ岸は増殖するさまの高きビル

 
 生にしんの煮付けつくれど見開ける目と口元が気になりてならぬ

 小松菜を辛子しょうゆであえネーブルそへれば目も舌も楽しい

 春休みはいつから?と友と話せりこどもの目がいきいきしてる

 水底にひろがる雲のむれ鯉の泳ぎにあわせ流れ揺れり

 花絶やさぬ墓といへど寂しけれ父母は近所に住むにあらず