美容院に行く

 冬晴れの日が続く。今夜あたりから天気が崩れるとの予報だが。陽射しはあたたかいが風が強く冷たい。
 午前中は庭の掃除をした。隅に吹き寄せられた落ち葉を掃きよせ、腐葉土を作るゴミ袋に入れたり、木の根元近くに掘った穴に投げ込んだり。ほとんどの木は落葉して、落ち葉はまだたくさんに庭にあるが、霜が降りる間は木の根元を保護するためにそのままにしてある。春が近づいたら、穴を掘って埋めるかもしれない。一本だけまだ落葉していない名無しの木があり、そろそろ剪定しようかと思いつつなかなか手が付けられない。
 美容院に行ったのは夕方になってから。予約がこの時間しか取れなかった。まだ明るい時に車で行ったが帰りは暗くなっていた。急いで買い物をして、車の後部座席にレジ袋を置いて、家路を急いだ。柴犬レオが待っている家へ、同じような時間に車を走らせたことがあった。あのときはレジ袋は助手席に置いていたが、最後の日のレオを助手席に乗せて動物病院に急いだあの日から、助手席に荷物を置くことができなくなった。
 レオがいなくなって1年7か月が過ぎたが、レオがいないことが寂しくてたまらなくなることがある。話し相手ではなかったが、お互いに相手のことを心配しながら、また相手がいることで心を温め合いながら暮していた。わたしにとって最高の相棒だった。


蝋梅の木も葉っぱがほとんど落ちた
葉が落ちるとつぼみや花が目立つように