冬の光を感じた朝

 朝から晴れて日差しが出た。朝日がまぶしかった。梅の木などの葉っぱが少なくなり、裏庭にも日が当たるようになった。雨戸を開けるとき、目を細めた。葉が茂っているときは朝日はここまでささない。冬が来たのだなと思った。
 柿の木の落ち葉も秋から冬への季節の変わり目を知らせてくれるが、落ちる量が目に見えて多くなった。ある朝、どさっと柿の葉が落ちたら、わが家の庭の冬の始まりだ。もうすぐ。柿の葉がぜんぶ落ちると裏庭は陽だまり天国になる。
 老犬レオは朝10時ころ起きた。昨夜は3時ころ一回起きたので外に出したが(すごく寒かった)トイレはしなかった。月もない夜空は凍てついていた。
 朝、起きた後、しばらく玄関の土間にいたが、庭へ歩き出したと思ったらうんちをした。その後、おしっこもしたようだ。フリースのお腹のところが少し濡れているから。
 レオが外にいる間、白地に赤の模様が入る’ハッピージェネレーション’というチューリップの球根を6球、ストック2苗、小苗のネモフィラ2つを植えた。今日中に残りのチューリップも植えるつもり。
 今日のレオはあまり調子が良くない。ほとんでおど歩かない。裏庭にいても、くるくる回っているか、どこかにうずくまっているか。何回もころんだので着ていたフリースは泥だらけになった。

ジャカランダを植えた大きな鉢を支えにして、立っているレオ

大きな鉢の回りを歩く

 今日はじめての食事もあまり食べたくないみたいだが、口から押し込むようにしてなんとかぜんぶ食べてもらった。口の中に食べ物を入れると、もぐもぐかんで飲みこむが、口を大きく開かず、自分からくわえて食べたのは2回くらい。あとはわたしが口の中に入れてあげた。
 食後、トイレのために家の前の道路に行き、ブラッシングをしてから家に戻った。
 午後、レオが眠っている間、残りの球根を植えた。チューリップの球根はピンク色の花が咲く‘クリスマスドーム’が5球、黄色の八重咲きの花が咲く’モンテカルロ’が6球、覆輪の葉っぱがきれいなユリ’長太郎’が2球。ノースポールとシロタエギクの苗を各1、タネから育てたチドリソウの小苗も3株植えた。
 しかたがないことではあるが、昨年のレオと今年のレオを比べて、確実に衰えていることを目の当たりにすると、気持ちが落ち込む。いつかきた道、という思いがある。衰えていく父母や親しい近所の人たちを見てきたから。衰えた状態でも、そのままでずっといてくれれば、と願ったこともあるが、そうはいかなかった。
 深まる秋をレオといっしょに過ごしていることを感謝しよう。先のことは・・・・・考えるのはやめよう。



ほぼ植え込みが終わった花壇
昨年より、花壇が窮屈に感じるのは
まだ元気な宿根草が多いからかもしれない
もう少しグラウンドカバーの宿根草を抜いて
すっきりさせるつもり
こぼれタネで生えたワスレナグサの株数も
減らしたほうがよさそう